- Q
FLY ON ポイントをマイルに交換できますか?
- A
いいえ、FLY ON ポイントとマイルは別のポイントで、相互に交換することはできません。
JALは「FLY ON ポイントは、各サービスステイタスの獲得のためのポイントで、JALマイレージバンク特典の交換に使用されているマイルとは異なります」と案内しています。特典航空券などに交換できるのはマイルのほうです。
JALの上級会員を目指すときに欠かせないのが「FLY ON ポイント」です。名前は似ていても、マイルとは貯まり方も使い道もまったく違うポイントで、特典への交換には使えません。
この記事では、JMB FLY ON プログラムの仕組み、FLY ON ポイントの計算方法、ステイタスを獲得すると受けられるサービスを、JALの公式情報にもとづいて解説します。
- FLY ON ポイントはフライトでのみ積算され、特典への交換には使えない
- 計算式は「フライトマイル×FLY ON ポイント換算率+搭乗ボーナス FLY ON ポイント」
- FLY ON ポイント換算率は日本国内線が2倍で、国際線より高く設定されている
- JMBクリスタルは暦年3万FLY ON ポイント(うちJALグループ便1万5,000ポイント)以上が基準
- ステイタスカードは2027年1月末で発行終了し、アプリの「JMB会員証」に移行する
サービスステイタス獲得のためのポイント
JALではフライトを利用するたびに、マイルとは別に「FLY ON ポイント」が積算されます。上級会員のステイタスを獲得するためのポイントで、マイルとは用途や目的が大きく異なります。
マイルとは違い特典交換はできない
JALには「JMB FLY ON プログラム」という上級会員向けのプログラムがあります。JMBダイヤモンド・JGCプレミア・JMBサファイア・JMBクリスタルといった「サービスステイタス」が用意されており、ステイタスが上がるほど手厚いサービスや特典が受けられる仕組みです(JGCプレミアはJALグローバルクラブ会員のみが対象です)。
FLY ON ポイントは、同プログラムにおいて「会員のステイタス」を決定する基準です。対象便に搭乗すると、フライトマイルを基にしたFLY ON ポイントが自動で換算され、本人のFLY ON ポイント口座に積算されます。
JALは「FLY ON ポイントは、各サービスステイタスの獲得のためのポイントで、JALマイレージバンク特典の交換に使用されているマイルとは異なります」と明記しています。1年間(暦年1月~12月)に積算されたポイント数や搭乗回数によって、サービスステイタスが決まる流れです。
マイルはクレジットカードの利用でも貯まりますが、FLY ON ポイントが貯まるのは「フライト利用」のみです。キャンペーンなどのボーナスマイル、ショッピングマイル、ホテルマイル、ワンワールド アライアンス加盟航空会社以外のJMB提携航空会社・提携企業で積算されたマイルは、FLY ON ポイントの対象外とされています。
特典航空券での搭乗では貯まらない
現金やクレジットカードで購入するのではなく、貯まったマイルで交換する無償の航空券を「特典航空券」と呼びます。JALはマイル積算の対象外となる場合として、「幼児運賃などの特殊運賃、無償航空券、特典航空券をご利用の場合」を挙げており、フライトマイルが積算されない以上、そこから換算されるFLY ON ポイントも貯まりません。搭乗ボーナス FLY ON ポイントについても「特典航空券ご利用時は対象外」と明記されています。
そのほか、会員本人が搭乗しなかった場合、チャーター便あるいは貨物便を利用した場合(JAL国際線は除く)、提携航空会社との取り決めにより積算が不可とされている航空券・予約クラスを利用した場合も、マイル積算の対象外です。
なお、FLY ON ポイントの積算対象は「JALグループ航空会社(JAL・JTA・RAC)」と「ワンワールド アライアンス加盟航空会社」のフライトです。他社運航のコードシェア便を含むJALグループ便、およびワンワールド アライアンス加盟航空会社便を、JALマイレージバンク(JMB)の「マイル積算対象運賃」で搭乗し、JMBにマイルが積算された場合が対象になります。加盟航空会社ごとに、対象となる予約クラスは異なります。
計算方法は?より多く貯めるにはどうする?
フライト距離が長く、かつ料金設定が高い航空券ほどFLY ON ポイントがたくさん貯まる傾向があります。
FLY ON ポイントの計算方法を確認し、どのくらいのマイル・ポイントが積算されるのかをシミュレーションしてみましょう。
長距離のフライトほど多く貯まる
FLY ON ポイントは、搭乗による「フライトマイル」に路線ごとに設定された「FLY ON ポイント換算率」を掛け、利用運賃ごとの「搭乗ボーナス FLY ON ポイント」を足して算出されます。
・FLY ON ポイント=「フライトマイル」×「FLY ON ポイント換算率」+「搭乗ボーナス FLY ON ポイント」
・フライトマイル=「搭乗区間の区間マイル」×「利用運賃のマイル積算率」
フライトマイルの「区間マイル」は搭乗区間ごとに定められた距離が基準になっており、距離が長くなればなるほどマイル数が多くなります。よって、長距離路線ほどFLY ON ポイントも多く貯まるといえるでしょう。
なお区間マイルは、IATA(国際航空運送協会)のTPM(運賃計算に使用する区間距離)を基準としており、毎年春と秋に発行されるIATA TPMに基づいて7月と翌年1月に改訂されます。
国内線はマイル換算率が2倍
フライトマイルに掛け合わせる「FLY ON ポイント換算率」とは、路線ごとに設定されている倍率のことです。JALが公表している換算率は以下のとおりです。
・日本国内線:2倍
・JAL便の日本発着 アジア・オセアニア線、ウラジオストク線:1.5倍
・上記以外の国際線:1倍
フライトマイルは距離が長くなればなるほど多く貯まる仕組みです。一方で、FLY ON ポイント換算率は対象路線のうちで距離が短い日本国内線が最も高く、それ以外の国際線は1倍にとどまります。
FLY ON ポイントを効率よく貯めるには、「国内の長距離路線」を選択するのが賢いといえるでしょう。
高い運賃ほど多く貯まる
「搭乗ボーナス FLY ON ポイント」は、航空券の「利用運賃」や「予約クラス」によってポイント数が決まります。JALは「ご利用になる運賃に応じて最大400ポイントの搭乗ボーナス FLY ON ポイントを積算いたします」としており、期間を設けず常時提供されています。
JALグループ国内線の場合は、運賃種別ごとに次のように定められています。
| 運賃種別 | 搭乗ボーナス FLY ON ポイント |
| フレックス、JALカード割引、ビジネスフレックス、離島割引、特定路線離島割引、株主割引 | 400ポイント |
| セイバー、スペシャルセイバー、往復セイバー | 200ポイント |
| プロモーション、スカイメイト、JALカードスカイメイト、当日シニア割引、特典航空券、個人包括旅行運賃、包括旅行運賃、団体割引運賃、学校研修割引運賃など | 0ポイント |
割引率が低く価格が高い運賃ほど多く加算され、割引運賃では加算されないか、加算されても少なくなる仕組みです。乗り継ぎ運賃を利用する場合、搭乗ボーナス FLY ON ポイントは区間ごとに積算されます。
JAL国際線は、搭乗ボーナス FLY ON ポイントが加算される予約クラスが決まっています。予約クラスは、「F」や「A」などのアルファベット1文字で示されるものです。
「F」「A」「J」「C」「D」「X」「I」「W」「R」「E」「Y」「B」「H」「K」「M」「L」「V」「S」の予約クラスは400ポイント、それ以外の予約クラスは0ポイントとなります。ただし個人包括旅行運賃(パッケージツアーなど)、団体包括旅行運賃および団体記録での搭乗、特典航空券やマイル積算対象外運賃での搭乗は、対象外です。
FLY ONポイントが貯まったらどうなる?
FLY ON ポイントが貯まると、会員のステイタスに応じたさまざまな優待サービスが受けられます。一般のJMB会員は、JMBクリスタルを目指しましょう。
サービスステイタス獲得までの流れ
暦年1~12月の搭乗で積算されたFLY ON ポイントや搭乗回数が各ステイタスの基準に達すると、サービスステイタスを獲得できます。JALが公表している基準は次のとおりです。
| サービスステイタス | 基準(暦年1月~12月) |
| JMBクリスタル/JGCクリスタル | 3万FLY ON ポイント(うちJALグループ便1万5,000ポイント)以上、または30回(うちJALグループ便15回)以上かつ1万FLY ON ポイント以上 |
| JMBサファイア/JGCサファイア | 5万FLY ON ポイント(うちJALグループ便2万5,000ポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ1万5,000FLY ON ポイント以上 |
| JGCプレミア(JALグローバルクラブ会員のみ) | 8万FLY ON ポイント(うちJALグループ便4万ポイント)以上、または80回(うちJALグループ便40回)以上かつ2万5,000FLY ON ポイント以上 |
| JMBダイヤモンド/JGCダイヤモンド | 10万FLY ON ポイント(うちJALグループ便5万ポイント)以上、または120回(うちJALグループ便60回)以上かつ3万5,000FLY ON ポイント以上 |
ステイタスのサービスは、JALアプリ・JALマイレージバンクアプリ、またはマイページへのステイタス反映後から、ステイタス達成の翌々年3月末日まで利用できます。反映までは3~7日程度、提携航空会社に搭乗した場合は1~4週間以上かかることがあります。サービスセレクションとダイヤモンドメタル特典だけは、ステイタス達成の翌年4月からの提供です。
なおステイタスカードは自動では届きません。発行を希望する人が申し込む方式に変わっており、JALは「2027年1月末をもってステイタスカードの発行を終了いたします」と告知しています。今後はカードに代わり、JALアプリ・JALマイレージバンクアプリで表示できる「JMB会員証」を利用する形になります。
また、すでにステイタスを獲得している人が同じ暦年内にさらに上位のステイタスの基準を達成した場合は、達成日の約1週間後から順次、上位のサービスが利用できます。FLY ON ポイントの積算は暦年ごとにリセットされる点にも注意しましょう。
空席待ち、搭乗、手荷受け取りまで優先
ステイタスがアップすると、予約時は「専用サービスデスク」が利用できるようになります。「予約時の優先キャンセル待ち」や「前方座席指定サービス」などの優先サービスがあり、一般会員よりも希望する席がスムーズに取れるのがメリットです。
「国内線 先行予約サービス」も、FLY ON ステイタスのサービスとして用意されています。
空港では専用のチェックインカウンターが利用できるため、一般カウンターの混雑に巻き込まれずに済むでしょう。JAL国内線ではJALファーストクラス・チェックインカウンターやJALグローバルクラブ(JGC)カウンター、JAL国際線ではJALファーストクラス/ビジネスクラス・チェックインカウンターが対象で、会員本人と同行者1名まで利用できます。
受託手荷物無料許容量の優待もあり、JAL国内線は通常の無料手荷物に加えて合計30kgまたは40kgまで、JAL国際線は個数の追加が無料になります。
到着空港では、「プライオリティバッゲージサービス」によって預けた手荷物が優先的に引き渡されるため、次の場所にスピーディーに移動できます(JMBクリスタルは、JAL国内線では「クラス J」利用時のみ対象です)。
ラウンジ利用で優越感に浸れる
上級ステイタス会員は、出発空港に設けられたラウンジで出発前のひとときが過ごせます。JAL国内線ラウンジには「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と「サクララウンジ」があり、JAL国際線ラウンジには「ファーストクラスラウンジ」と「サクララウンジ」が用意されています。
JMBダイヤモンド・JGCプレミア・JMBサファイア・JALグローバルクラブの各会員は、ステイタスを提示すれば会員本人と同行者1名までが入室できます。さらにマイル引き換えによるラウンジクーポン2枚を提出すれば、同行者2名までが追加でサクララウンジに入室できます。
JMBクリスタル会員は、ステイタスの提示とマイル引き換えによるラウンジクーポン1枚の提出で、会員本人に限り入室できます。ラウンジ利用時は、ステイタスカードまたはJALアプリのログイン後画面を提示しましょう。
なお、マイル引き落としで発行されるラウンジクーポンは、「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」「JALファーストクラスラウンジ」など一部のラウンジでは利用できません。
FLY ON ポイントのよくある質問(Q&A)
FLY ON ポイントについて、検索されることの多い疑問をまとめました。
まとめ|FLY ON ポイントはフライトで貯めてステイタスを狙う
JALのFLY ON ポイントは、サービスステイタスの基準となるポイントです。マイルと違って特典には交換できず、フライトの利用でしか貯まりません。暦年1月~12月に積算されたポイント数や搭乗回数によって会員のステイタスが決まり、それぞれに見合ったサービスが受けられます。
一般のJMB会員がまず狙いたいのは、3万FLY ON ポイント(うちJALグループ便1万5,000ポイント)以上が基準のJMBクリスタルです。上級会員になると、キャンセル待ちが優先されたりチェックインがスムーズにできたりといいことずくめです。
さらに、JMBサファイア以上になると本人と同行者1名までがラウンジを利用でき、旅がより充実したものになるでしょう。