福岡市地下鉄の「はやかけん」を、買い物にも使えていますか?
結論として、はやかけんは交通系ICカードのマークがあるお店であれば全国で電子マネーとして使えます。加えて福岡市の区役所窓口や市営駐車場・駐輪場など、市の公共施設でも支払いに使えるのが福岡市交通局発行のカードならではの強みです。
この記事では、はやかけんが使える店舗と公共施設、貯まるポイントの仕組み、現金だけというチャージ方法を公式情報に沿って解説します。
- はやかけんが電子マネーとして使えるコンビニ・カフェ・外食チェーン
- 福岡市の公共施設で使える窓口・体育館・駐車場・駐輪場の一覧
- ひと駅ポイントの付与条件と有効期限、ポイントチャージのやり方
- チャージが現金のみである理由と、スマホで地下鉄に乗る現行の方法
はやかけんとは
福岡市交通局が発行している交通系ICカードはやかけんは、福岡市地下鉄の利用に便利です。はやかけんが使えるエリアや、利用によって貯まるポイントについて知ることで、便利でお得に使いこなせるでしょう。
全国の相互利用可能エリアで使える
はやかけんが使えるのは、福岡市交通局のはやかけんエリアです。加えて、全国の相互利用可能エリアでも使えます。福岡市交通局の公式サイトでは、相互利用できるカードとして次の9種類が挙げられています。
SUGOCA・nimoca・kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・ICOCA・PiTaPa
これらのカードのエリアでは、改札機利用・バス利用・現金チャージ・履歴表示・印字(ポイント残高履歴表示を除く)・券売機での乗車券購入・電子マネー利用ができます。ただし電子マネー利用はPiTaPaを除きます。後払い方式のPiTaPaエリアでは、買い物での電子マネー利用ができないため注意しましょう。
また再発行登録・再発行、払い戻し、ポイントチャージ、定期券の購入は、全国相互利用サービス対象エリアでは利用できません。これらの手続きは福岡市地下鉄の駅で行う必要があります。
乗車でポイントが貯まる
福岡市地下鉄に乗車すると「ひと駅ポイント」というポイントが付与されるのも、はやかけんの特徴です。はやかけんのカード入金額で「1駅区間」を利用すると、1乗車につき60ポイント(小児・割引は30ポイント)が加算されます。
ポイントの加算タイミングは利用月の翌月10日で、1ヶ月で10回までが付与の対象です。対象区間は地下鉄全線(空港線・箱崎線・七隈線)で、自動改札機での入出場がポイントの対象になります。券売機で1日乗車券や普通きっぷを買った場合は対象外です。
このほか、姪浜駅をまたいでJR筑肥線と地下鉄線を乗り継ぐと「JR筑肥線乗り継ぎポイント」として1乗車につき10ポイントが、利用日の翌月10日に加算されます。
貯まったポイントは、「1ポイント=1円」でSFへ交換(ポイントチャージ)して、地下鉄の乗車や電子マネー決済に使えますよ。交換は1ポイント単位で、「はやかけん」マークがある駅券売機・精算機と定期券うりばで手続きします。なお、たまったポイントはポイントチャージ時に全て交換され、カード残高が20,000円を超えるチャージはできません。
有効期限に注意しよう
貯めたポイントには有効期限が設定されている点に注意しましょう。有効期限は、「ポイントが付与された月から1年後の月末まで」です。
例えば4月に付与されたポイントは、翌年4月の月末が期限になります。期限を迎えると失効し使えなくなるため、期限内にポイントチャージしましょう。
スマホで地下鉄に乗るならタッチ決済乗車
交通系ICカードのなかにはスマートフォンで使えるものもあります。しかし、はやかけんにモバイル版はありません。福岡市交通局が案内しているはやかけんの種類は、無記名式・記名式・「はやかけん」定期券・ANA「はやかけん」・小児「はやかけん」・割引「はやかけん」で、いずれもプラスチックのカードです。
スマートフォンだけで福岡市地下鉄に乗りたい場合は、2024(令和6)年4月1日に本格導入された「タッチ決済乗車」を使います。対応ブランドはVisa・Mastercard®・JCB・American Express®・Diners Club・Discover・銀聯で、全3路線・全36駅で利用できます。
タッチ決済乗車には1日の上限料金が設定されており、同じカードで乗った分の合計額は1日640円(障害者割引の場合は1日320円)が最大料金です。読み取り機は2024(令和6)年度末時点で119通路に設置済みで、福岡市地下鉄中期経営計画2025-2028では2028(令和10)年度までに全改札機へ設置する方針が示されています。
はやかけんが使えるお店は?
福岡市交通局のエリアを中心に全国で利用できるはやかけんは、どのようなお店で使えるのでしょうか?交通系ICカードのマークが掲示されているお店であれば、電子マネーとして使えます。ジャンルごとに、代表的な店舗を紹介します。
交通系ICカードマークがあるコンビニ
はやかけんは身近なコンビニでも使えます。交通系ICカードマークの掲示が確認できれば、そのコンビニで利用可能です。
各社の公式サイトではやかけんが対応ブランドとして明記されているのは「セブン-イレブン」「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」です。JR九州の案内では、これらに加えて「デイリーヤマザキ」「ポプラ」でも全国相互利用のカードが使えるとされています。
コンビニのレジは支払いだけでなくチャージにも使えます。ファミリーマートの場合、チャージ金額は1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円の6種類から選び、チャージ代金の支払いは現金のみで、最大20,000円までチャージできます。
通勤中に飲み物を買ったり、昼休みに昼食を買ったり、毎日のようにコンビニを利用している人も多いでしょう。残高が心細くなってもその場で足せるため、急いでいるときでもさっと買い物ができ便利です。
カフェやファミリーレストラン
出勤前にカフェでコーヒータイムを過ごす人もいるでしょう。もしくは、休憩やちょっとした打ち合わせに使うという人もいるかもしれません。はやかけんは「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオール カフェ」でも使えます(PiTaPaは対象外)。
ファミリーレストランでは、すかいらーくレストランツの全店ではやかけんが使えます。ただし公式には「一部の店舗と宅配サービスではご利用いただけません」と案内されているため、店頭のマークを確認しておくと安心です。
外食チェーンでも使える店は多く、JR九州の案内では「スターバックス」「マクドナルド」「モスバーガー」「ケンタッキーフライドチキン」「かっぱ寿司」「はなまるうどん」「かつや」「カレーハウスCoCo壱番屋」「すき家」「松屋フーズ」などが挙げられています。ランチやディナーでも、はやかけんを使いスピーディーに会計を終えられるでしょう。
病院やドラッグストアでも
病院や薬局の支払いは現金という印象を持っている人もいるかもしれません。はやかけんは病院やドラッグストアでも使えます。
「福岡大学病院」がその一つです。同院の案内では、自動精算機で交通系ICカード(nimoca・SUGOCA・はやかけん・Suica等)が使えるとされています。なお、お支払(会計)窓口で使えるのはクレジットカードと銀聯カードのため、はやかけんで払うなら自動精算機を利用しましょう。
ドラッグストアでは「マツモトキヨシ」などが、JR九州の案内で全国相互利用のカードに対応する店として挙げられています。日用品や市販薬の会計も、財布を出さずに済ませられます。
福岡市の公共施設でも利用できる
コンビニから病院まで、幅広いジャンルの場所で便利なはやかけんは、公共施設での支払いにも使えます。福岡市交通局が発行しているICカードというだけあり、さまざまな施設がはやかけんに対応しているのです。
以下で紹介する施設は、福岡市交通局が公表している「はやかけん電子マネーの使用できる福岡市の公共施設」(2022年4月1日時点)に基づきます。公式にも「随時変更となる可能性があります。端末の調整等により,一時的に使用できない場合もあります」と注記されているため、最新の状況は現地の掲示で確認しましょう。
区役所の窓口
はやかけんを使える公共施設としてまず挙げられるのは、区役所の窓口です。窓口では、住民票や課税証明書の発行手数料として支払いが発生することがあります。その料金をはやかけんで決済できるのです。
「各区役所の窓口」「天神証明サービスセンター(福岡市役所情報プラザ)」「博多駅証明サービスセンター」「千早証明サービスセンター」「入部出張所」「西部出張所」で利用できます。
ただし、一部利用できない窓口もあるため注意しましょう。利用可能な窓口には「はやかけん」マークが掲示されているため、すぐに分かるはずです。
プールや体育館
福岡市が運営しているプールや体育館でも、はやかけんによって自動券売機の支払いができます。運動中はできるだけ荷物を少なくし、現金も最小限にしたいという人もいるでしょう。
はやかけんで自動券売機が使えれば、財布なしでも会計できるため、極力荷物を持たずにプールや体育館を利用できます。使える場所は下記の通りです。
各区市民体育館・プール
福岡市民体育館
福岡市総合体育館
ももち体育館
文化施設
美術館や博物館などの文化施設でも、支払いにはやかけんを使えます。例えば「福岡市美術館」は、常設展と駐車場代の支払いに利用可能です。
「福岡アジア美術館」や「福岡市博物館」でも、常設展の料金にはやかけんを使えます。ほかにも「「博多町家」ふるさと館」「福岡市科学館」「福岡市動植物園」での支払いや、「福岡市総合図書館」の駐車場でも使えて便利です。
その他の利用できる公共施設
ほかの公共施設でもはやかけんは使えます。使える施設を具体的に紹介するので、日々の利用に役立てましょう。
市内にある市営駐車場
市内の「市営駐車場」もはやかけんによる支払いの対象です。出庫時に小銭を用意することがないため、まごついて行列を作ってしまうといったことがありません。
市民センターや地域交流センター・福岡市緑のまちづくり協会・福岡市総合体育館などの駐車場が対応しています。それ以外にも、下記の駐車場ではやかけんが利用可能です。
アイランドシティ中央公園 駐車場
今津運動公園駐車場
小戸公園 駐車場
雁の巣レクレーションセンター駐車場
西南の杜湖畔公園駐車場
市営千早駅前駐車場(なみきスクエア横)
福岡市西部運動公園駐車場(東・西)
福岡市動植物園駐車場
福岡市緑のまちづくり協会 貝塚駐車場・香椎駐車場・西新駐車場
舞鶴公園 駐車場
福岡国際展示場第2期展示場駐車場
福岡市西部地域交流センター(さいとぴあ)駐車場
福岡市博多南地域交流センター駐車場
福岡市中央市民センター・東市民センター・西市民センター・城南区市民センターの駐車場
南体育館駐車場
地域交流センターなどでも利用できる
地域交流センターといった施設では、会議室やホールなどをレンタルできます。その際の施設利用料を、はやかけんで払えるのです。
例えば「アミカス(福岡市男女共同参画推進センター)」「西部地域交流センター」「博多南地域交流センター」「和白地域交流センター」で料金の支払いができます。
市営渡船や駐輪場も
「市営渡船」の自動券売機や窓口での支払いにも、はやかけんが便利です。市営渡船の各旅客待合所で使えます。
また、駅前を中心に展開されている駐輪場でも、はやかけんが利用可能です。駐輪場での支払いのために小銭を用意する必要がありません。例えば下記の駐輪場で使えます。
今宿駅西自転車駐車場
九大学研都市駅自転車駐車場(東・西)
清流公園自転車駐車場
高宮駅自転車駐車場(西・東)
天神路上自転車駐車場(パルコ北・東・ソラリアステージ前)
唐人町駅自転車駐車場
中洲川端駅路上駐輪場
西新駅自転車駐車場(中央・西・南・北)
博多地下駐輪場
博多駅筑紫口駐輪場
大橋駅高架下自転車駐車場
薬院駅南自転車駐車場
六本松自転車駐車場
福岡市本庁舎駐輪場
姪浜駅高架下自転車駐車場(西・東)
このほかにも井尻駅・金山駅・笹原駅・周船寺駅・千早駅・七隈駅・箱崎駅・平尾駅・藤崎駅・室見駅・吉塚駅・香椎駅・福大前駅・福岡空港駅などの駐輪場が対象です。
はやかけんのチャージ方法
チャージしながら使い続けられるはやかけんですが、どのような方法でチャージできるのでしょうか?チャージの仕方について解説します。
現金チャージのみ
はやかけんの入金(チャージ)に使えるのは「現金」だけです。ほかのチャージ方法がない点に注意しましょう。
入金額は1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円から選びます。福岡市交通局の案内では、取扱いは駅券売機と定期券うりばです。カード残額が不足しているときは、「はやかけん」マークがある精算機でチャージしてから自動改札機を通れます。
福岡市地下鉄の駅以外では、全国相互利用サービス対象エリアの券売機・チャージ機・バス車載機でもチャージできます。コンビニのレジも使えるため、地下鉄に乗る予定がない日でも残高を足せます。
オートチャージ・クレカチャージは未対応
現金チャージのみのはやかけんは、他のチャージ方法に対応していません。そのため、クレカチャージはできないのです。福岡市交通局は「オートチャージ機能は、カード発行事業者の独自サービスですので、福岡市地下鉄ではご利用いただけません」と案内しており、他社発行カードのオートチャージ機能も福岡市地下鉄では働きません。
福岡市地下鉄でクレジットカードが使えるのは定期券などの購入時だけで、場所も各定期券うりば(姪浜駅、西新駅、貝塚駅、博多駅(博多口)、天神駅(東口)、別府駅)に限られます。駅券売機や自動定期券販売機では使えません。
そのため、はやかけんは残高が減ってきたタイミングでその都度チャージするという使い方がよいでしょう。チャージの手間をなくしたい人は、前述のタッチ決済乗車を使えばチャージなしで地下鉄に乗れます。
まとめ|はやかけんは交通系ICマークのあるお店と福岡市の公共施設で使える
はやかけんを使えるお店はたくさんあります。交通系ICカードのマークがあれば、身近なコンビニやカフェはもちろん、外食チェーンやドラッグストア、病院の自動精算機でも利用可能です。福岡市交通局発行のICカードだからこそ、市が運営している多くの駐車場や駐輪場、区役所の窓口でも使えます。
クレカチャージやオートチャージには対応していないため、チャージでポイントを貯めるということはできません。しかし、はやかけんのカード入金額で1駅区間に乗ると、ひと駅ポイントとして1乗車60ポイント(小児・割引は30ポイント)が付与されます。
ポイントは付与された月から1年後の月末までが期限のため、失効する前にチャージしましょう。チャージの手間を省きたい場合は、2024(令和6)年4月に本格導入されたタッチ決済乗車という選択肢もあります。使えるお店やポイントの仕組みを知ることで、はやかけんをよりお得に使えます。