- Q
モバイルSuicaとGoogle PayのSuicaは同時に使えますか?
- A
使えます。JR東日本は「Android スマートフォンでは、Google Pay でもSuicaをご利用いただけます。」と案内しており、同じSuicaを両方のアプリから扱えます。
ただし利用にはそれぞれのアプリでの手続きが必要です。
同じSuicaを「モバイルSuica」アプリと「Google PayのSuica」の両方から使えるのをご存じでしょうか。JR東日本はAndroid向けに両方の使い方を案内しており、できることがそれぞれ違うため併用する意味があります。この記事では公式の機能比較表をもとに、どちらで何ができるのか、新規登録と連携の手順、機種変更時の注意点までまとめます。なおGoogle Payアプリは2023年3月に「Google ウォレット」へ名称が変わっています。
- 同じSuicaをモバイルSuicaアプリとGoogle Payの両方から使える(Androidが対象)
- 定期券・グリーン券・JRE POINT受取・ネット決済・再発行はモバイルSuicaアプリだけの機能
- Google PayのSuicaは1円単位でチャージでき、複数のクレジットカードを登録できる
- SF(電子マネー)残高の上限は20,000円で、個別に変更はできない
- Google Payアプリは2023年3月に「Google ウォレット」へ改称済み
Suicaを利用するアプリは併用可能
Suica発行や利用ができるモバイルアプリはいくつかありますが、同じSuicaを異なるアプリで併用できます。JR東日本の公式サイトも「Android スマートフォンでは、Google Pay でもSuicaをご利用いただけます。」と案内しています。アプリを併用する目的や、それぞれのアプリのメリットを紹介しましょう。
決済アプリとモバイルSuicaを使う理由
「Google Pay」や「楽天ペイ」などSuicaを利用できる決済アプリと「モバイルSuica」アプリを同時に使うのは、それぞれのアプリによってできることが異なるためです。
JR東日本が公式サイトに掲載している機能比較表では、次の機能がモバイルSuicaアプリだけで使える機能とされています。
- 定期券の購入
- Suicaグリーン券の購入
- おトクなきっぷの購入
- JRE POINT・Suicaポケットの受取り
- ネット決済
- 再発行
- チャージ払いもどし・退会
一方で、電車での利用・お買いものでの利用・残高表示・利用履歴表示・現金チャージ・タッチでGo!新幹線・エクスプレス予約サービスは、公式表ではGoogle PayのSuicaでも○になっています。
対して、Google PayのSuicaでは、Googleアカウントに登録したクレジットカードからのチャージが可能です。楽天ペイのSuicaは、「楽天ポイントチャージ」や「楽天カードからのチャージで楽天ポイント付与」などのサービスを行っています。
どの決済アプリをメインに使うとしても、JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」のポイントチャージや「ビューカード」でのオートチャージをアプリから使うには、事前に「モバイルSuica」のインストールが必要です。公式の注記にも「JRE POINT受取にはモバイルSuicaアプリが必要」とあります。
アプリ名:モバイルSuica -電子マネーでキャッシュレス、定期券も買えて、電車や新幹線にも乗れる-
価格:無料
Google play:ダウンロード
Google Payはチャージが便利
Google PayのSuicaは、モバイルSuicaと同様に駅の改札や街の加盟店で利用できます。「おサイフケータイアプリ」があれば、都度アプリを立ち上げる必要はなくスマホを改札や決済端末にかざすだけでスムーズに決済が可能です。
なお、おサイフケータイアプリ自体は、Suicaの発行やチャージに利用することはありません。Suicaの各種設定・利用はGoogle ウォレット アプリ(旧Google Payアプリ)から行います。Googleは2023年3月に「Google Pay アプリは Google ウォレット アプリへと生まれ変わります。」と発表しており、アプリの名称はすでに切り替わっています。JR東日本の公式ページでも、Suicaの発行について「お手元にSuicaカードがなくても、Google ウォレット アプリ からSuicaを発行する事が可能です。」と案内されています。
おサイフケータイアプリは主に、モバイルSuicaやモバイルPASMOなど複数の電子マネーを利用する場合に優先される「メインカード」を設定するときに使うものです。
Google PayのSuicaには、チャージの面で分かりやすい特徴があります。JR東日本の公式ページによると、Google PayのSuicaは「1円単位でチャージができます。」「複数のクレジットカードを登録して使うことができます。」とされています。
モバイルSuicaアプリ側にも、残高が希望額ちょうどになるように入金できる「ちょうどチャージ」があります。公式FAQは「ちょうどチャージとは残高がちょうど希望の金額になるように、入金(チャージ)金額を設定できます」と説明しており、たとえば「現在の残高が1,000円の場合→入金(チャージ)後の金額を『1,500円』と設定すると、入金(チャージ)金額は500円となります」という仕組みです。
どちらの経路でも、残高の上限は共通です。公式FAQは「SuicaのSF(電子マネー)上限額は20,000円で、個別の変更等はできません。」としています。
現在のスマホで初めてSuicaを使うとき
初めてスマホでSuicaを使う場合は、新規登録が必要です。モバイルSuica・Google PayのSuicaでの登録方法を見ていきましょう。機種変更で新しいスマホに移行する場合は、「機種変更手続き」を旧端末で行います。
新しくSuica会員登録をする場合
Suicaの登録・発行は、モバイルSuica・Google PayのSuicaどちらでもできます。
モバイルSuicaアプリでは画面の案内に従って会員登録を進めると、クレジットカード情報を登録するかしないかの選択画面が出てきます。なおJR東日本は2025年2月からグループ統合IDサービス「JRE ID」を開始しており、リリースには「対象サービスの新規登録時、必ず『JRE ID』をご利用いただく必要があります」と記載されています。モバイルSuicaも対象サービスに含まれるため、これから登録する場合はJRE IDを作ることになります。
クレジットカードを登録しなくても新規登録はできますが、チャージは店頭の現金チャージに限られます。公式ページの比較表では、クレジットカード未登録の場合はクレジットカードによるチャージとオートチャージ、定期券購入、Suicaグリーン券が利用できず、店頭での現金チャージ・ネットショッピング決済・SF(電子マネー)利用・再発行は利用できるとされています。あわせて「モバイルSuica(クレジットカード登録なし)のご利用は12才以上(小学生を除く)に限らせていただきます」という条件もあります。スマホだけでチャージも済ませるなら、カード情報を登録しましょう。公式には「後からクレジットカード情報を追加することもできます」とも書かれています。
Google PayのSuicaは、Google ウォレット アプリで「Suica」を選択して新規登録を行うだけで手続きが完了します。ただしGoogle PayのSuicaはAndroidスマートフォン向けの案内で、iPhoneでは利用できません。公式FAQにも、Google PayのSuicaをiOS/watchOS端末に移行した場合は「Apple PayのSuicaとして設定されますので、移行後はGoogle Payアプリは利用できません。」と記載されています。
手持ちのSuica定期券を登録する場合
手持ちのSuica定期券は、モバイルSuicaアプリに取り込んで使えます。公式FAQによると「定期券の発行日から13ヶ月以内に限り、モバイルSuicaに取り込むことができます」という条件があります。
取り込みが完了するとSuica ID番号が変わります。公式にも「Suicaの取り込みが完了するとSuica ID番号が変更されます。Suica ID番号を使ったサービス(JRE POINT・えきねっと等)を利用している場合、新しいSuica ID番号の登録・更新が必要です。」とあるため、JRE POINTやえきねっとを使っている人は登録し直しましょう。
なお、取り込んだあとには性質の違う2つの手続きが残ります。混同しやすいので分けて覚えておきましょう。
- SF(電子マネー)の受け取り操作:取り込みの翌朝5:00以降に、モバイルSuicaアプリにログインして行う。完了するまで乗り越し利用やSF機能、チャージなどが使えない
- 預り金(デポジット)500円の返金:Suicaカードをみどりの窓口へ持参する。公式は「JR東日本のSuicaエリア内の駅(みどりの窓口)へお持ちいただけば、Suicaカード発行時の預り金(デポジット)500円を返金します。その際、当該Suicaカードは回収します。」としている
つまり預り金の返金はアプリでは完結せず、カードを窓口へ持っていく必要があります。取り込み当日でも定期券自体は使えるため、慌てずに手続きを進めましょう。
機種変更により移行する場合
機種変更時には、「モバイルSuica」で手続きを行います。Android同士の場合、旧端末が使える状態で会員メニューから「カードを預ける(機種変更)」を選択しておサイフケータイアプリを起動し、「預ける」をタップしましょう。
今度は新しい機種でモバイルSuicaアプリを起動します。「すでに会員の方はこちら」よりログインし、カードを受け取れば完了です。
なお、旧端末が故障や紛失などをした場合は、モバイルSuicaサポートセンターでモバイルSuicaの「再発行」処理が可能なことがあります。旧端末が使用できる状態であれば、修理などに出す前にモバイルSuicaの機種変更手続きを行い、データを移しておきましょう。
Google PayのSuicaを利用している場合は、新しい端末でGoogle ウォレット アプリを用意し、モバイルSuicaと連携します。
アプリ間でSuicaを連携させたいとき
モバイルSuicaのほかにGoogle Payなどの決済アプリでSuicaを連携するには、両方のアプリでの利用手続きが必要です。
どちらの手続きも簡単ですが、決済アプリから利用を開始する場合は新規登録時のメールアドレスなどを覚えておきましょう。
すでにモバイルSuicaを使っている場合
モバイルSuicaのみ利用中で新しくGoogle Payと連携したいときは、簡単な設定で利用できます。Google ウォレット アプリでSuicaを選択し、規約の同意を進めましょう。後は、自動的にモバイルSuicaに登録しているSuicaが追加される仕組みです。
もちろん、Google Payからのチャージもできるようになります。Google Payをメインに利用するつもりなら、連携処理を進めておきましょう。
連携した後は、モバイルSuicaとGoogle Pay両方で残高チェックなどができます。モバイルSuicaを度々起動させる手間も省けるでしょう。
すでにGoogle PayのSuicaを使っている場合
Google Payを先に利用し始めた場合は、後からモバイルSuicaのインストールも可能です。ただし、Google Payに登録したSuicaのログイン情報は、モバイルSuicaへのログインにも使います。JRE POINTの受取・登録などにも使用するため、入会時のアカウント情報は控えておきましょう。
JR東日本は、Google Pay・楽天ペイ・au PAY・d払いといった他社アプリでSuicaを発行したAndroid利用者向けの案内も出しています。公式FAQには「モバイルSuicaのIDをJRE IDへ切替いただくことでJR東日本グループが提供する様々なサービスを、一つのログインIDとパスワードでログインできるようになります」と記載されています。
登録したパスワードを忘れてしまったときは、モバイルSuicaのログイン画面から再設定の手続きができます。ログイン方法が分からなくなった場合や、JRE IDとの連携状態を確かめたい場合は、モバイルSuicaのよくあるご質問から確認しましょう。
モバイルSuicaサポートセンターで問題解決のサポートを受けたい。 | モバイルSuica よくあるご質問:JR東日本
モバイルSuicaとGoogle Payの併用に関してのよくある質問(Q&A)
モバイルSuicaとGoogle PayのSuicaを併用するときに迷いやすいポイントをまとめました。
まとめ|モバイルSuicaとGoogle Payは併用でき、役割を分けると使いやすい
Suicaは、モバイルSuica以外にいくつかの決済アプリでも使えます。同じSuicaを異なるアプリで併用できますが、連携手続きが必要です。
定期券やグリーン券の購入、JRE POINTの受取、ネット決済、再発行はモバイルSuicaアプリだけの機能です。一方でGoogle PayのSuicaは1円単位でのチャージができ、複数のクレジットカードを登録できます。日常のチャージはGoogle Pay、きっぷやポイントまわりはモバイルSuica、と役割を分けると使いやすくなります。
Android端末の場合、どのアプリを使っていてもおサイフケータイアプリを経由してSuica決済が行われますが、チャージの方法や使えるクレジットカードなどはアプリごとに異なります。普段から使っている決済アプリなど、使いやすいアプリにSuicaを連携しておきましょう。