- Q
預けたときと違うSuicaでもロッカーを開けられますか?
- A
開けられません。ICカード式のロッカーは、預け入れのときにタッチしたSuicaが鍵の役割を果たすため、別のSuicaをタッチしても解錠できません。
同行者に荷物を取り出してもらいたい場合は、預けるときに現金(暗証番号)を選ぶか、レシートに記載された暗証番号やQRコードを共有できる方法を選びましょう。
駅のコインロッカーは、Suicaをかざすだけで鍵の代わりに使えます。ただしロッカーには鍵式・ICカード式・多機能ロッカーの3タイプがあり、現金が使えるかどうかはタイプによって変わります。とくにJR東日本グループの「マルチエキューブ」はキャッシュレス専用で現金が使えません。この記事では、Suicaでの預け入れ・受け取りの手順と、現金(暗証番号)で使う場合の手順、料金と時間のルールを公式情報にもとづいて解説します。
- コインロッカーは鍵式・ICカード式・多機能ロッカーの3タイプに分かれる
- ICカード式はSuicaが鍵の代わりになり、預けたときと同じSuicaでしか開かない
- 現金で使う場合はレシートに印字された暗証番号が鍵になる
- 多機能ロッカー「マルチエキューブ」は現金が使えずキャッシュレス決済のみ
- マルチエキューブの料金は午前2時に日付が切り替わる
コインロッカーの種類
コインロッカーは大きく分けて3種類あります。まずはそれぞれの特徴をチェックしましょう。
鍵式のロッカー
ロッカー一つずつに鍵が付いているのが「鍵式」です。使えるロッカーの鍵穴には鍵がささっています。使うときには、荷物を入れ料金を硬貨で投入後、鍵を回し引き抜くだけです。
荷物を取り出すときにも、鍵を差し込み回すだけで開きます。ただし、時間が超過している場合には超過分の料金が必要です。京王電鉄のコインロッカー案内では、基本料金超過後に荷物を取り出す手順を「カギを差し込む→追加料金の表示額を入れる→カギを右に回して扉を開ける」と案内しています。シンプルな使い方のため、初めて利用する人でも比較的簡単に使えるでしょう。
ICカード式のロッカー
主要な駅を中心に増えているのが「ICカード式」のロッカーです。タッチパネルがあり、利用可能なICカードを示すシールが貼ってあります。
ロッカーに鍵はなく、自分のSuicaやほかの利用可能なICカードを鍵として使うのが特徴です。ロッカーに触れるのは荷物を入れるときと取り出すときだけで、空き状況の確認・施錠・開錠などはタッチパネルで行います。
多機能ロッカー「マルチエキューブ」
近年増えているのが、JR東日本スマートロジスティクスが運営する多機能ロッカー「マルチエキューブ」です。「予約」「預入」「受取」「発送」の4つの機能を一台でご利用いただけますと案内されており、荷物を預けるだけでなく、Webサイトからロッカーを事前予約したり、宅配便を受け取ったりできます。
設置は駅に限りません。公式によると2026年2月末時点で、首都圏・東北・関西・北海道・九州などに計848台を設置しており、2026年度内に日本全国に約1,000台を展開予定です。「Suicaが使えるのは一部の駅だけ」という前提は、すでに当てはまらなくなっています。
なお、お客さまの操作時を除いて、扉は常時施錠しているのもマルチエキューブの特徴です。
マルチエキューブのご利用について|JR東日本スマートロジスティクス
現金が使えるかはロッカーの種類による
ICカード式のロッカーだからといって、必ずSuicaなどで決済しなければいけないわけではありません。多くのICカード式ロッカーは「現金」による支払いにも対応しており、現金決済の場合は暗証番号やQRコード付きのレシートが鍵の代わりになります。
一方で、マルチエキューブは「キャッシュレス決済(交通系ICカード、クレジットカード、二次元コード)に対応しています。※現金はご利用いただけません」と公式に案内されています。同じタッチパネル式でも、現金が一切使えないタイプがある点は覚えておきましょう。
また、鍵式では硬貨しか使えない機種が多い一方、ICカード式には紙幣に対応した機種もあります。ただし対応状況はロッカーごとに違い、京王電鉄はコインロッカーマップ上で「千円札・500円玉対応あり」を設置ロッカーの条件のひとつとして表示しています。全てのロッカーで紙幣が使えるわけではないため、小銭がないときはICカードやコード決済を選ぶと確実です。
Suicaでロッカーを使う方法
Suicaを使い決済する場合には、どのような操作が必要なのでしょうか?荷物を預けるとき、受け取るときに分けて手順を紹介します。
ロッカーの開け方
まずはタッチパネルで空いているロッカーを確認しましょう。マルチエキューブの場合、公式の案内は「預入」をタッチ→利用可能なボックス(緑色に点灯)の中から利用するボックスをタッチ→内容を確認後「確認」をタッチ→決済方法を選択→決済→排出された取出し券を取る→選択した扉に荷物を預け入れ、必ず扉横のレバーを下げて施錠するという流れです。
取出し券を取らないと扉は開錠しませんという注意書きがあるため、決済後にレシート(取出し券)を取り忘れないようにしましょう。
従来型のICカード式ロッカーでは、空きロッカーへ荷物を入れて扉を閉めるとロックがかかりランプが点滅し、画面の指示に従ってSuicaを受信部にタッチすると完了します。この方法でロッカーを使う場合、支払いに使えるのはタッチしたSuicaのみで、現金との併用はできません。鍵はなく、Suicaが鍵の役割を果たします。
荷物の受け取り方
荷物を受け取るときには、まずタッチパネルで「取り出し」を選びましょう。画面の指示に従い操作します。支払い方法を選択する画面では、Suicaを選択します。
次にSuicaを受信部にタッチしましょう。このとき使うのは、鍵の役割を果たす、荷物を預けるときに使ったSuicaです。ほかのSuicaでタッチしても鍵が開かないため注意しましょう。
ロッカーの鍵が開いたら、中から荷物を取り出します。マルチエキューブでは、取り出したあとも必ず扉横のレバーを下げて施錠するよう案内されています。
暗証番号でロッカーを使う方法
現金に対応したICカード式のロッカーでは、暗証番号が鍵の役割を果たします。京王電鉄が公式に案内している手順をもとに、暗証番号を用いてロッカーを使う流れを見ていきましょう。
ロッカーの開け方
開けるときの操作はSuicaを使うときと同じです。公式の案内は「荷物を入れ、扉を閉めるとランプが点滅する→画面の『現金』を選ぶ→料金を支払う→レシートを必ず受け取る」という手順です。
預け入れ時に発行するレシートに、ロッカーを開けるための暗証番号が印刷されています。レシートは紛失されないよう十分ご注意くださいと注意書きが添えられています。
スマートフォンでレシートの写真を撮影しておくと、万が一なくしたときにも安心です。
コインロッカーの使い方|京王線・井の頭線 駅コインロッカー案内
荷物の受け取り方
荷物を受け取るときには、まずタッチパネルを操作しましょう。公式の手順は「画面の『取り出し』を選択→画面の『暗証番号』を選ぶ→レシートの暗証番号を入力する→扉を開け荷物を取り出す」です。
暗証番号が鍵の役目をしてロッカーの扉が開くため、荷物を取り出せば完了です。ただし、利用期間を過ぎると料金が加算されるため、表示金額の支払いを済ませてからロッカーを開錠しましょう。
コインロッカーの料金と時間のルール
「1日いくら」と言われても、何時までが1日なのかは分かりにくいところです。マルチエキューブは料金と日付の切り替わりを公式で明示しています。
SSサイズ 300~400円/日、Sサイズ 400~500円/日、Mサイズ 500~900円/日、Lサイズ 700~1100円/日、LWサイズ 800~1000円/日で、幅があるのは設置場所によって料金が異なるためです。実際の金額はタッチパネル上部のモニタに表示されている料金で確認しましょう。
時間のルールで注意したいのが日付の変わり目です。午前2:00に日付が切り替わります。ご利用時間の長短に関わらず、午前2:00を跨るご利用は2日分のご利用料金が発生しますと案内されています。夜遅くに預けて翌朝取り出すと、預けた時間が短くても2日分になる点は押さえておきましょう。
なお、Webサイトから事前予約する場合は、ロッカー利用料金に加えて、予約料金500円が追加でかかります。サイズや利用期間に関わらず、一律で500円/ボックスです。
ビューカード スタンダード|Suicaのオートチャージで残額切れを防ぐ
Suicaでロッカーを使うときに困るのが、いざ支払うときの残額不足です。オートチャージ設定ができるカードはビューカードだけ(法人カードは対象外)で、Suicaの残額が設定金額以下になると、改札入出場時に自動的に設定金額がチャージされます。
ビューカード スタンダードの年会費は524円(税込)で、家族会員も524円(税込)です。通常のカード利用は1,000円(税込)につきJRE POINTが5ポイント貯まり、Suicaへのオートチャージ・チャージは1.5%還元になります。ロッカー代を含め、Suicaで支払う機会が多い人ほど差が出ます。
JR東日本の「VIEWプラス」では、対象サービスごとに付与率が決まっており、モバイルSuicaでの定期券購入はビューカード ゴールドが4%・ゴールド以外が3%、グリーン券購入はゴールドが8%・ゴールド以外が3%です。
Suicaでのコインロッカー利用に関するよくある質問(Q&A)
Suicaでコインロッカーを使うときに迷いやすい点をまとめました。
まとめ|Suicaでも現金でも使えるが、ロッカーの種類で決済手段が変わる
Suicaを使えるロッカーが増えています。タッチパネルが設置され、使えるICカードが表示されているタイプです。以前からある鍵式とは異なり、扉には鍵が付いていません。
鍵の代わりに使うのはSuicaです。支払い方法としての使用に加え、Suicaで施錠・開錠ができます。取り出すときは、預けたときと同じSuicaが必要です。
現金で支払う場合、鍵として用いるのは暗証番号です。荷物を預けるときに発行されるレシートに記載されているため、必ずレシートを保管しましょう。
ただし、多機能ロッカー「マルチエキューブ」はキャッシュレス決済専用で現金が使えません。使いたい決済方法が使えるかどうかは、ロッカーの種類とタッチパネルの表示で確認してから預けるのが確実です。
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