楽天カードと楽天銀行デビットカード、どちらを選べばいいのか迷っていませんか。どちらも100円につき楽天ポイントが1ポイント貯まりますが、支払いのタイミングは楽天カードが後払い、デビットカードが利用と同時の即時払いという違いがあります。申込対象の年齢も18歳以上と16歳以上で異なります。この記事では、両者の違いを特典・付帯サービス・使い分けの観点で比較し、2枚持ちについても整理します。
- 楽天カードは後払い、楽天銀行デビットカードは利用と同時に口座から引き落とされる即時払いで、デビットカードは1回払いのみ
- 申込対象は楽天カードが18歳以上、楽天銀行デビットカードは楽天銀行口座を持つ16歳以上(20歳未満や学生も親権者の同意は不要)
- 還元率はどちらも100円につき1ポイントだが、楽天市場では楽天カードが3倍、楽天銀行デビットカードが2倍
- 楽天銀行デビットカードはETCカード・家族カードを発行できず、旅行傷害保険が付くのはゴールド(Visa)のみ
- 楽天銀行デビットカードの年会費はMastercard・JCB・パンダデビットカード(JCB)・ベーシック(Visa)が無料、シルバー(Visa)2,200円、ゴールド(Visa)5,500円(いずれも税込)
楽天銀行デビットカードと楽天カードの違い
楽天は、クレジットカードとデビットカードを発行しています。その違いは何なのでしょうか?引き落としの時期や申し込み対象など、クレジットカードとデビットカードの違いを解説します。
利用すると同時に引き落とされる
デビットカードは、発行元の銀行に紐付くカードです。楽天銀行デビットカードは、楽天銀行の口座と紐付いています。
引き落としのタイミングは、利用と同時です。楽天銀行の公式サイトでも、デビットカードのお支払方法は「即時払い(お支払の時に都度口座から引落)」、クレジットカードは「後払い」と整理されています。
支払回数にも違いがあります。デビットカードは1回払いのみで、分割払いやリボ払いは選択できません。利用限度額は「普通預金残高の範囲内およびデビット利用限度額の範囲内」で、1日あたりのデビット利用限度額は1000円単位で自由に設定できます。
Mastercard・JCB・Visa各ブランドの提携加盟店(国内/海外)での決済や、海外提携ATMでの現地通貨引き出しに使えます。ただしガソリンスタンドなど一部の加盟店では後払いとなる場合があり、加盟店の判断でデビットカードが使えないこともあります。
16歳から申し込める
楽天銀行デビットカードの申込条件は「楽天銀行口座をお持ちの16歳以上」で、20歳未満や学生の場合でも親権者の同意は不要とされています。一方の楽天カードは18歳以上が対象で、18歳未満は申し込みできません。
発行の流れも異なります。楽天銀行デビットカードの発行には楽天銀行の口座開設が必須で、申し込みは口座開設時に可能です。公式サイトでは、口座開設の申し込みから約1週間から10日ほどで届くと案内されています。
楽天銀行は、デビットカードの魅力として「審査不要」「16歳以上から申込可能」「口座残高分のみ利用可能」の3点を挙げています。口座の残高の範囲内で使う仕組みのため、クレジットカードのような申込時の信用力審査がないという説明です。
楽天銀行デビットカードの特徴
楽天銀行デビットカードには、どのような特徴やメリットがあるのでしょうか?ポイント還元率やポイントの使い道を紹介します。デビットカードの中でも還元率が高く、使いやすいカードです。
還元率1%で100円=1ポイント貯まる
楽天銀行デビットカードは、ご利用金額100円につき楽天ポイントが1ポイント貯まります。還元率は1%で、100円につき1ポイントの楽天カードと同じ水準です。
この還元率1%はブランドや年会費の有無にかかわらず共通で、Mastercard・JCB・パンダデビットカード(JCB)・ベーシック(Visa)・シルバー(Visa)・ゴールド(Visa)のいずれも「ご利用金額100円につき楽天ポイント1ポイント」です。
楽天銀行の公式サイトでは、「楽天グループでの商品・サービス購入によるポイントとデビットカード決済によるポイントの両方を獲得することができます」と説明されています。
貯まったポイントは1ポイント=1円相当で、1回の利用につき50ポイントから使えます。
ポイントを使った支払い設定ができる
楽天ポイントの「通常ポイント」は、50ポイントから楽天銀行デビットカードの支払いに充当できます。ポイントを使うには、事前の「利用設定」をしておきましょう。
1回の手続きで使えるポイント数には上限があり、ダイヤモンド会員は50〜500,000ポイント、プラチナ以下の会員は50〜30,000ポイントです。1ポイント=デビット利用1円分として使えます。
注意点として、期間限定ポイントと楽天キャッシュは対象外です。また国内ATMでのキャッシュカード機能の利用や、海外ATMでの現地通貨引き出しにも使えません。
利用設定は、楽天銀行公式サイトまたは楽天銀行アプリを使います。ログインし、「ポイント利用設定」から手続きをしておきましょう。
タッチ決済が利用できる
楽天銀行デビットカードは、Visa・Mastercard・JCBのいずれも「タッチ決済」に対応しています。タッチ決済は、カードをかざすだけで買い物ができるシステムです。コンビニや一部の商業施設など、タッチ決済対応のお店で利用できます。
利用するときは、対応のお店で「デビットカードで支払う」ことを伝えましょう。タッチ決済が利用できるか確認するために、「Visaのタッチ決済で」と国際ブランドや決済方法を伝えても問題はありません。
タッチ決済対応マークが描かれた端末にカードをかざすと、数秒で決済が完了します。
楽天銀行デビットカードのデメリット
楽天銀行デビットカードをメインカードとして使う場合、デメリットもあります。楽天カードとの違いや、他社のデビットカードとの違いを知っておきましょう。
楽天市場は楽天カードが断然お得
楽天市場で「楽天カード」を利用したときのポイントは、公式サイトの券種別比較表で3倍と示されています。内訳は次の3つです。
・楽天カード通常分:1倍(楽天市場でのカードご利用額100円につき1ポイント/通常ポイント)
・楽天カード特典分:+1倍(消費税・送料・ラッピング料を除く100円につき1ポイント/期間限定ポイント)
・楽天市場ご利用分:+1倍(商品ごとのお買い物金額100円につき1ポイント/通常ポイント)
「楽天カード特典分」は期間限定ポイントでの還元で、獲得ポイントには上限があります(楽天ブラックカード・楽天プレミアムカードは月間5000ポイント、その他のカードは月間1000ポイント)。
対して楽天銀行は、デビットカードについて「楽天市場利用で楽天ポイント2倍になります」(楽天銀行のデビットカード利用ポイント1%+楽天グループ利用ポイント1%)と案内しています。楽天市場での買い物が多いなら、倍率の高い「楽天カード」が有利です。
旅行保険等の付帯はゴールド以上
楽天カードには、一般カード(年会費永年無料)でも海外旅行傷害保険が付帯しています。一方、楽天銀行デビットカードで旅行傷害保険が付くのは年会費有料のゴールドデビットカード(Visa)です。どちらも利用付帯で、適用には条件があります。
楽天カード・楽天ゴールドカードの海外旅行傷害保険は傷害死亡・後遺障害「2,000万円」です。対して楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)は、国内旅行傷害保険・海外旅行傷害保険とも最高1,000万円までの補償となります。
楽天銀行デビットカードは券種で年会費が分かれています。Mastercard・JCB・パンダデビットカード(JCB)・ベーシック(Visa)は年会費無料、シルバー(Visa)は2,200円(税込)、ゴールド(Visa)は5,500円(税込)です。
海外旅行傷害保険を目的にするなら、年会費永年無料の楽天カードでも補償が付く点は押さえておきましょう。
ETCカードや家族カードはない
楽天銀行の比較表では、楽天銀行デビットカードはETCカード「発行不可」、家族カード「発行不可」とされています(一般的なクレジットカードはいずれも「発行可能」)。ETCカードや家族カードが必要な場合は、クレジットカードを検討しましょう。
楽天カードなら、ETCカードと家族カードに対応しています。楽天ETCカードの年会費は550円(税込み)で、楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードを持っている人、および会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員の人は無料です。
ただし家族カードには楽天ETCカードを付帯できません。ETCカードは本カードにのみ付帯できるため、家族カード保有者がETCカードを希望する場合は、本カードを新規で申し込む必要があります。
楽天カードと2枚持ちはできる?
楽天カードとデビットカード、どちらを作るか迷っている場合、2枚持ちも選択肢の一つです。両方発行するメリットや、使い分ける方法を紹介します。
申し込み先が違う2つのカード
楽天カードと楽天銀行デビットカードは、申し込み先が異なります。楽天カードは楽天カードの公式サイトから、楽天銀行デビットカードは楽天銀行から申し込む形です。楽天銀行デビットカードの発行には楽天銀行の口座開設が必須で、口座開設時に同時に申し込めます。
両方を持てるかどうかを明記した公式の規定は見当たりませんでした。発行元が別で、一方の保有が他方を制限するという記載も確認できていないため、2枚持ちを前提に考えている人は、申し込み前に楽天カード・楽天銀行それぞれの案内を確認しましょう。
なお、楽天銀行のキャッシュカードとクレジットカード機能が一体になった「楽天銀行カード」もあります。ただし楽天銀行カードは、どのような組み合わせでも2枚目の楽天カードを持てないカードとして公式に案内されている点に注意してください。
使い分けで家計管理がしやすい
「基本的に即時払いでカードを利用したい」という人は、デビットカードとクレジットカードを使い分けるのもよいでしょう。
分割払いで購入したいものや、楽天市場での買い物を楽天カードにすれば、デビットカードのデメリットを軽減できます。そのほか、口座の残金で購入できる少額の買い物をデビットカードにまとめるのもおすすめです。
特に、「クレジットカードでは家計管理が難しい」と考える人は、デビットカードをメインに利用しましょう。口座の残高と使ったお金が即座にリンクするため、使いすぎのリスクが低下します。
まとめ|楽天カードとデビットカードは支払い方と付帯サービスで選ぶ
楽天銀行デビットカードは、ご利用金額100円につき楽天ポイントが1ポイント貯まるカードです。楽天銀行の口座残高の範囲で利用でき、使った代金は即時引き落とされます。
普段の買い物では、100円につき1ポイントという還元率に差はありません。違いが出るのは楽天市場での倍率(楽天カードは3倍、デビットカードは2倍)と、ETCカード・家族カード・旅行傷害保険といった付帯サービスです。
16歳から申し込め、口座残高の範囲でしか使えないデビットカードは、使いすぎを避けたい人に向いています。付帯サービスや分割払いを重視するなら楽天カードを検討しましょう。





