- Q
フリーケア・プログラムは本当に無料ですか?
- A
無料プランであれば加入者の保険料負担はありません。チューリッヒは「提携企業がお客さまへサービス拡充の一環として保険料を負担している」と説明しています。楽天カードから届いた案内であれば、提携企業は楽天カード株式会社です。
楽天カードから「フリーケア・プログラム」の案内が届いて、本当に無料なのか不安に感じていませんか?
フリーケア・プログラムは、チューリッヒ保険会社が提携企業の会員向けに案内している保険で、現在も提供されています。提携企業が保険料を負担しているため、無料プランは加入者の負担がありません。ただし補償される内容と期間は限定されており、継続延長はできません。
この記事では、無料プランの補償内容と加入方法、有料の追加補償プランとの違い、楽天カード会員が入れるほかの保険まで、チューリッヒと楽天カードの公式情報に沿って解説します。
- フリーケア・プログラムの提供元と、楽天カードとの関係
- 保険料が無料でも成り立つ仕組みと、個人情報の取り扱い
- 無料プランで補償される内容と、補償期間が終わったあとの扱い
- 無料プランと有料の追加補償プランの違い
- 楽天カード超かんたん保険が新規受付を終了していること
楽天カードから届く無料補償の案内
楽天カードから、「フリーケア・プログラム」の案内が郵送されてきた経験はないでしょうか?「無料補償」の案内に、「本当にタダなのだろうか」「加入して大丈夫なのだろうか」と思った人は多いはずです。まずは提供元と仕組みを確認しましょう。
フリーケア・プログラムとは
「フリーケア・プログラム」は、チューリッヒ保険会社が提供している保険です。チューリッヒはクレジットカード会社や銀行、ポイントカード会社などの企業と提携し、それら企業のお客さま(会員)へ各種保険商品を案内しています。
「楽天生命保険」や「楽天損害保険」などの、楽天グループが提供する保険とはまったくの別物と考えましょう。
チューリッヒが公開している提携先一覧には100社以上が並び、楽天カード株式会社も含まれます。以下は提携先の一例です。
・楽天カード株式会社
・株式会社エポスカード
・株式会社ジェーシービー
・全日本空輸株式会社
・株式会社JALカード
・株式会社三井住友銀行
・楽天銀行株式会社
各提携会社の会員に届く案内には、チューリッヒを引受保険会社とする主旨が記載されています。なおチューリッヒは「他の名称でもご案内している場合があります」と案内しているため、届いた書面の名称が「フリーケア・プログラム」でないこともあります。
なぜ保険の案内が届くの?
楽天カードとチューリッヒが提携関係にあると知っても、「自分の個人情報が勝手に提供されているのでは?」と不安に感じる人もいるでしょう。
この点についてチューリッヒは、提携企業から個人情報が提供されているかという質問に対して「いいえ、提供されておりません」と明記しています。保険の申し込みがあった場合のみ、引受保険会社として保険契約の引受に必要な範囲で個人情報の提供を受ける仕組みです。案内の郵送物は提携先企業が発送しており、チューリッヒが会員の名簿を先に受け取っているわけではありません。
情報の取り扱いについては、楽天カードのカード会員規約にある「個人情報の取扱に関する同意条項」に定めがあります。同意条項の第3条では、提携会社による「宣伝物・印刷物のダイレクトメールの送付、電子メールの送信、電話等による勧誘等の営業案内のため」に個人情報を利用することが定められています。会員はカード申し込みの際にこれに同意しているため、楽天カードを通してさまざまな案内が届くのです。
ダイレクトメールの受け取りを希望しない場合は、ダイレクトメール裏面に記載のQRコードから、または楽天e-NAVIから配信停止の手続きができます。ただし手続きには時間がかかる場合があり、行き違いで配信されることもあります。また、この手続きはメール配信の停止とは別で、楽天市場などほかの楽天グループのダイレクトメールは各社ごとに手続きが必要です。
無料で補償を提供できる理由
楽天カードが案内するチューリッヒのフリーケア・プログラムは、無料プランなら加入者の保険料負担がありません。本来、お金がかかるはずの保険に無料で加入できるのはなぜでしょうか?
保険会社は見込み客の情報を得られる
前述のとおり、楽天カードからチューリッヒに個人情報が渡っているわけではありません。ただし顧客自身が保険に申し込んだ場合、チューリッヒは引受保険会社として「保険契約の引受に必要な範囲」で個人情報の提供を受けます。
個人情報の保護が厳格化されている昨今、企業が勝手に個人情報の提供や収集を行うことは認められていません。顧客自らが申し込んでくれれば、企業は適法に顧客との接点を持てるようになります。
今は無料プランの加入者に過ぎませんが、将来的に有料の保険に加入する可能性もあるでしょう。実際にチューリッヒは、過去に無料プランを含めて契約した人に対し、追加補償プランの案内を送っていると説明しています。
保険料は提携企業が負担している
無料プランの保険料は、チューリッヒの説明によれば「提携企業がお客さまへサービス拡充の一環として保険料を負担」しているため、加入者の負担はありません。楽天カードから届いた案内であれば、提携企業は楽天カード株式会社です。
提携先の保険会社で楽天カード会員が有料プランに加入すれば、その保険料を楽天カードで決済してくれる可能性が高いでしょう。カード会員がカード加盟店で決済をすると、加盟店からカード会社に対して、金額や加盟店ごとの手数料率に応じた「加盟店手数料(決済手数料)」が支払われる仕組みです。
毎月継続して利用があるのは、カード会社からすれば大きなメリットといえます。会員へのサービス拡充と、カード利用の定着という双方の狙いが重なって成り立っているのが無料保険の案内です。
無料プランの補償内容
フリーケア・プログラムの無料プランは、補償される内容と期間が限定されています。「無料だから加入して損はない」という人もいれば、「別の保険に加入した方がよい」と感じる人もいるようです。
補償される内容と期間は限定されている
チューリッヒは無料プランの補償内容を公式サイトで公開しています。2025年5月1日時点で案内されている補償は、次のとおりです。
・交通事故傷害保険:入院保険金(一時金)、死亡保険金
・医療保険:がん診断一時保険金(悪性新生物のみ)、乳がん診断一時保険金(悪性新生物のみ)
・シニア傷害保険:骨折一時保険金(骨折して入院した場合)
ただし、契約内容によって支払いの対象外となる補償があります。入院保険金は「交通事故などにより被ったケガが原因で指定の日数以上入院した場合」が対象で、指定の日数はプランによって異なります。死亡保険金はケガをした日から180日以内に亡くなられた場合が対象です。骨折一時保険金はケガをした日からその日を含めて180日以内に入院した場合に支払われます。
保険金の額はプランごとに異なり、公式サイトには金額が示されていません。具体的な金額を知りたい場合は、届いた案内の記載か、下記の問い合わせ先で確認しましょう。
補償期間についても注意が必要です。無料プランは補償される内容と期間が限定されており、継続延長はできません。チューリッヒは「契約は自動的に終了し、継続したり追加補償プランに切り替わることはございません」と案内しており、満期を迎えると勝手に有料になることはありません。
なお無料プランのみに加入した場合、原則として加入者証は発行されません。契約内容はチューリッヒのホームページからログインできるマイポータルで確認します。問い合わせ先は、申し込み前および補償開始日前は案内に記載されている専用のフリーダイヤル、補償開始後はLINEまたはWEBフォームです。
無料プランに加入する方法
加入できるのは、案内を受け取った本人のみです。チューリッヒは「この保険をチューリッヒに直接申し込むことはできません。提携企業を通じてのお手続きとなります」と案内しており、一般向けに販売されていない限定プランのため、チューリッヒの公式サイトからは申し込めません。また無料プランは、ダイレクトメールなどで案内する期間中のみ加入できます。
手続きでは、加入依頼書に必要事項を記入します。加入依頼書上部の本人署名欄は、判読可能な書体で記入するよう案内されています。数字は読み取り誤りが起きないよう崩さずに書き、性別や生年月日の年号には必ず丸を付けます。
同封されている口座振替依頼書は、追加補償プランに申し込む場合のみ記入・捺印します。無料プランだけに加入するなら、口座振替の手続きは不要です。
有料の追加補償プランとの違い
フリーケア・プログラムには、無料プランと有料プランの2種類があります。違いは補償の幅と継続の可否です。
無料プランは「掛金(保険料)のご負担なしでご契約いただけるプラン」で、補償される内容と期間が限定されており、継続延長はできません。
有料プランは「月払掛金(保険料)をご負担いただくことでより補償の幅も広く手厚い補償を備えることができるプラン」で、毎年自動継続され、継続上限年齢まで継続できます。
無料プランの補償期間が終わったあとに、チューリッヒから追加補償プランの案内が届く場合があります。無料プランのままでは補償が続かないため、補償を継続したい場合は有料プランを検討する形になります。加入前には重要事項説明書(契約概要/注意喚起情報)と保険約款を確認しましょう。
楽天カード会員が加入できるほかの保険
楽天カード会員向けの保険としては「楽天カード超かんたん保険」が知られていますが、現在は新規の申し込みができません。代わりに新規入会者向けの無料保険が用意されています。
楽天カード超かんたん保険は新規受付を終了
「楽天カード超かんたん保険」は新規申し込み受付を終了しました。2019年2月に申込受付を開始した楽天カード会員向けの保険サービスでしたが、楽天カードの公式ページには「現在提供できる保険商品はございません。」と記載されています。
すでに加入している人は、加入者証を楽天e-NAVIで確認・印刷できます。事故が発生した際は、加入者証に記載の「団体番号」「加入者番号」を使って手続きを行います。
これから楽天カード会員向けの保険に入りたいと考えている場合、超かんたん保険は選択肢になりません。
新規入会者向けの「選べるフリー保険」
楽天カードの新規入会者限定で、半年間限定の無料保険「選べるフリー保険」が用意されています。次の3つのうち1つを選べるサービスです。
・自転車フリー保険
・交通事故フリー保険
・ペットフリー保険
補償項目と保険金額は商品によって異なります。また補償期間終了後、自動で有料になることはありません。
注意したいのが加入のタイミングです。「入会特典として申込フォームからのみ加入できます。既存会員様はご加入いただけません」と案内されているため、すでに楽天カードを持っている人はあとから加入できません。保険金の請求先は楽天損害保険株式会社です。
選べるフリー保険について知りたい|よくあるご質問|楽天カード
フリーケア・プログラムに関するよくある質問(Q&A)
まとめ|フリーケア・プログラムは補償内容と期間が限定された無料保険
楽天カードから届く無料保険の案内は、チューリッヒ保険会社を引受保険会社とするフリーケア・プログラムです。提携企業が保険料を負担しているため無料プランの加入者負担はありませんが、補償される内容と期間は限定されており、全てのケガや事故が補償対象になるとは限りません。
無料プランは満期を迎えると契約が自動的に終了し、有料の追加補償プランに勝手に切り替わることはありません。補償を続けたい場合は、月払掛金を負担する有料プランを検討する形になります。保険金の額はプランごとに異なり公式サイトに金額の記載がないため、届いた案内と重要事項説明書、保険約款で必ず確認しましょう。
なお、かつて楽天カード会員が加入できた「楽天カード超かんたん保険」は新規申し込み受付を終了しています。これから加入できる無料保険は、新規入会者限定の「選べるフリー保険」です。案内が届いたら、補償内容と期間を確認し、自分に必要かどうかを見極めましょう。