ANAのマイルを貯めたいけれど、どのカードを選べばよいか迷っていませんか?
「ANA アメリカン・エキスプレス®・カード」は、ANAと American Express® が提携して発行するカードです。ANAマイルへの移行には別途「ポイント移行コース」への登録が必要で、費用と貯まり方の関係を知っておかないと判断を誤りかねません。
本記事では、公式サイトに記載されている年会費・ポイントの貯まり方・マイル移行の条件を整理し、メリットとデメリット、申し込みの流れまで解説します。
- 年会費は7,700円(税込)、家族カードは2,750円(税込)
- ANAマイルへ移行するには「ポイント移行コース」(年間参加費6,600円・税込)への登録が必要
- 移行レートは1,000ポイント=1,000マイル。年間の移行上限はない
- ポイントの有効期限は最長3年。ポイント移行コースに登録すると無期限になる
- 2025年4月以降に発送するカードから楽天Edyの付帯は終了している
- ANA アメリカン・エキスプレス・カードとは
- 年会費とポイント移行コースの費用
- ポイントの貯まり方
- 利用するメリット
- 入会・継続のたびにボーナスマイルがもらえる
- 貯めたポイントを1,000ポイント=1,000マイルで移行できる
- ポイント移行コースに登録すると有効期限が無期限になる
- ANAグループ便の搭乗で割増ボーナスマイル
- 空港ラウンジは同伴者1名まで無料
- 家族も対象になる旅行傷害保険
- 会員向けのイベントやキャンペーン
- デメリット
- 年会費と年間参加費が両方かかる
- マイルに交換しない年も年間参加費がかかる
- 保険が利用付帯
- ポイントが付かない・200円=1ポイントになる支払いがある
- ポイントを上手に貯める方法
- 支払いをカードにまとめる
- ANAグループとANAカードマイルプラス加盟店を使う
- ボーナスポイント・パートナーズを活用
- ポイントの使い道
- ANAマイルに交換
- 交換にはポイント移行コースへの登録が必要
- アイテムや商品券などと交換
- ポイントで支払う
- ANA アメリカン・エキスプレス・カードの申込方法
- 申し込みから受け取りまでの流れ
- カードの受け取り方法
- まとめ|ANA アメリカン・エキスプレス・カードはマイル移行の費用込みで判断する
ANA アメリカン・エキスプレス・カードとは
「ANA アメリカン・エキスプレス®・カード」は、航空会社の「ANA」と、クレジットカード発行会社の American Express® が提携して発行するカードです。まずは、年会費やポイントの貯まり方など、発行前に知っておきたい概要を紹介します。
年会費とポイント移行コースの費用
同カードの年会費は「7,700円(税込)」です。家族カードを発行すると、1枚につき「2,750円(税込)」かかります。
ただし、貯めたポイントをANAマイルに移行するには、別途「ポイント移行コース」への登録(年間参加費6,600円・税込/2年目以降自動更新)が必要です。マイルを貯める目的で持つなら、年会費と年間参加費の両方がかかる点を前提にしておきましょう。
なお、上位カードの「ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード」「ANA アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」は、ポイント移行コースに登録しなくてもANAマイルへ移行できます。
ポイントの貯まり方
同カードのポイントプログラムは、「メンバーシップ・リワード」です。ポイント加算レートは「100円=1ポイント」と案内されています。
ポイントはご利用代金明細書の合計金額ではなく、ご利用代金明細ごとに加算される仕組みで、100円未満の明細には加算されません。また、一部の加盟店での加算は対象外、または200円=1ポイントになる場合があります。
貯めたポイントは、ポイント移行コースに登録すると「1,000ポイント=1,000マイル」でANAマイルへ移行できます。このレートはANAカード3種で共通です。
利用するメリット
同カードは、どんな人に向いているのでしょうか?ボーナスマイルや付帯サービスなど、公式サイトで確認できる主な特徴を紹介します。
入会・継続のたびにボーナスマイルがもらえる
カードの入会時と継続時に「ボーナスマイル」が獲得できるのは、同カードの特徴です。公式のポイント一覧では、ご入会/ご継続時のボーナスマイルは「1,000マイル」と案内されています。
このほか、時期によって入会キャンペーンが実施されることもあります。獲得できるマイルやポイントの条件はキャンペーンごとに異なるため、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確認しましょう。
貯めたポイントを1,000ポイント=1,000マイルで移行できる
メンバーシップ・リワードで貯めたポイントは、「ポイント移行コース(有料)」に登録することで「1,000ポイント=1,000マイル」でANAマイルに交換できます。
移行は1日1回限り、1,000ポイント単位です。1日の移行上限は999,000ポイントで、年間の移行上限はありません。
ポイント移行コースへの登録と同時にマイルへ移行する場合は通常2週間かかり、2回目以降は通常5営業日以内に完了します。特典航空券の予約に間に合わなくならないよう、余裕をもって手続きしましょう。
なお、ANAカード3種から移行できるのはANAマイルのみで、ほかの提携航空会社のマイルには移行できません。
ポイント移行コースに登録すると有効期限が無期限になる
同カードのポイントには最長3年間の有効期限があり、ポイントを獲得したプログラム年度から起算して3年目のプログラム年度の終了日を過ぎると、1年目に獲得したポイントが失効します。
ただし、「ポイント移行コース」に登録すると、この有効期限が無期限になります。マイルに交換できる分が貯まるまで待てるため、交換のタイミングを自分で決められるのが利点です。
移行後のANAマイルについては、American Express® の公式サイトで「マイル獲得日(移行完了日)から数えて36ヶ月後の月末まで有効」と案内されています。なお、ANAのマイルは口座グループごとに扱いが異なり、この36ヶ月はフライトやライフソリューションサービスで積算される「グループ1(通常マイル)」の期限です。キャンペーンで積算されるマイルは有効期限がキャンペーンごとに異なります。
また、カードを解約した場合はポイントが全て失効する点にも注意しましょう。
ANAグループ便の搭乗で割増ボーナスマイル
同カードは、マイルが加算されるタイミングが豊富です。ANA便を利用すると通常のフライトマイルが積算されますが、同カードではさらに「区間ごとの割増10%」のボーナスマイルが加算されます。
さらに、ANAグループでの利用では通常ポイントに加えて100円=1マイルのボーナスマイルが積算されます。ANAの航空券や旅行商品、機内販売、オンライン・ショップ「A-style」などが対象です。
空港ラウンジは同伴者1名まで無料
同カードと、同一名義の当日利用の搭乗券を提示すると、対象の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用できます。
対象空港は新千歳、羽田(第1〜第3ターミナル)、成田国際空港(第1・第2ターミナル)、中部国際空港、伊丹、関西国際空港、神戸、広島、福岡、長崎、熊本、鹿児島、那覇、およびハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港です。
利用できるのは公式サイトの対象空港一覧に掲載されているラウンジで、ANAが運営するラウンジはこの一覧には含まれていません。
家族も対象になる旅行傷害保険
同カードには、旅行代金をカードで支払うと適用される旅行傷害保険が付いています。
補償額は海外旅行の傷害死亡/傷害後遺障害保険金が「最高3,000万円」、国内旅行が「最高2,000万円」です(いずれも基本カード会員・家族カード会員が対象)。
補償の対象になるのは、カード会員とその配偶者、およびカード会員と生計を共にする家族です。親族の範囲は「6親等以内の血族、3親等以内の姻族」と定められており、家族に対する補償額は1,000万円です。カードを持っていない配偶者や子どもも対象になるため、家族での旅行では確認しておきましょう。
会員向けのイベントやキャンペーン
同カードを保有していると、対象のイベントやキャンペーンに応募できます。同カードが対象かどうかは、イベントの応募ページで確認しましょう。
「ANAカード限定イベント」は、同カードも基本的に対象です。カード券面に「ANA CARD」と記載のあるカードが「ANAカード」にあたります。
また、American Express® のカード全般が対象のキャンペーンにも応募できます。対象や内容は時期によって入れ替わるため、公式サイトで最新の情報を確認してください。
デメリット
同カードを持つことで、デメリットはあるのでしょうか?維持コストやマイルへの移行予定など、目的によっては不向きなケースもあります。向き不向きを判断するためにも、デメリットを知っておきましょう。
年会費と年間参加費が両方かかる
ANA提携のカードには年会費無料で使えるものもあり、7,700円(税込)の年会費が高いと感じる人もいるでしょう。クレジットカードにコストをかけたくない人には、同カードは不向きです。
さらに、ANAマイルへ移行するには「ポイント移行コース」の年間参加費6,600円(税込)も必要です。カードの利用額が少ないと、費用に見合うだけのマイルが貯まらない可能性があります。
マイルに交換しない年も年間参加費がかかる
ポイント移行コースの年間参加費は、2年目以降自動更新です。ポイント移行の有無に関わらず年間参加費の返金は受けられないため、ほとんどマイルに交換しない人にとってはコストが高くなります。
年間参加費は年会費の一部と割り切るか、使わないときは解約も検討しましょう。登録をキャンセルする場合は、カード裏面の電話番号に連絡します。
ただし、解約するとポイントの有効期限は最長3年間に戻ります。無期限のまま貯めたい場合は、登録を続ける必要があります。
保険が利用付帯
カードの付帯保険は、「国内旅行傷害保険」と「海外旅行傷害保険」です。どちらも「旅行代金をカードで支払う」ことが適用の条件になっています。
持っているだけで保険が適用になる「自動付帯」のカードもあるため、同カードでは適用条件の確認が必要です。
海外旅行の場合は、旅行前に日本国内でカード決済した、日本出入国のための公共交通機関のチケットやパッケージ・ツアーの料金が対象です。日本国内でのカード決済がない場合は、出国後に海外で公共交通機関のチケットを購入すると対象になります。
なお、2026年6月30日までに旅行期間が開始される旅行をもって、海外旅行傷害保険の「携行品損害保険」の補償サービスは終了しています。
ポイントが付かない・200円=1ポイントになる支払いがある
一部の支払いは、ポイントの加算対象外、または通常とは異なるレートになります。
加算対象外となるのは、楽天Edyやモバイルなどの決済サービスへのチャージ、寄付団体への支払い、NHK受信料、カード年会費、ポイント移行コースの年間参加費、リボルビング払い・分割払いの手数料などです。同カードでは、年間300万円(基本カードと家族カードの合算)を超える国税の支払いも対象外になります。
200円=1ポイントになるのは、電力会社・ガス会社・水道局への支払い、国税・地方税・公金、Amazon Pay・d払い(コード決済分)・楽天ペイ(コード払い決済分)、病院やクリニックなど医療関連の利用、宝くじ、郵便窓口などです。
公共料金や税金の支払いが多い人は、貯まり方が想定と変わる可能性があるため、事前に対象を確認しておきましょう。
ポイント加算対象外/還元率の異なるご利用|アメリカン・エキスプレス
ポイントを上手に貯める方法
同カードでポイントを貯めるには、カードの使い方が重要です。できるだけカード払いの金額を増やすのも一つの方法ですが、加算レートが上がる場面は積極的に活用しましょう。
支払いをカードにまとめる
クレジットカードで支払いができるサービスは豊富です。普段の生活で使うお金をカード払いにまとめると、ポイントが貯まるのも早くなります。
コンビニの買い物やカフェの利用など、少額決済になりやすい場所でも積極的にカードを使いましょう。携帯電話料金やインターネット利用料などの月額料金も、カードにまとめられます。
ただし、ポイントはご利用代金明細ごとに加算され、100円未満の明細には加算されません。少額の支払いを分けて決済すると、端数が積み上がらない点は覚えておきましょう。
ANAグループとANAカードマイルプラス加盟店を使う
公式サイトのポイント一覧では、同カードの加算レートが次のように案内されています。
ANAグループの利用でのボーナスポイントは「通常の1.5倍」、ANAグループの利用でのボーナスマイルは「100円=1マイル」です。
また、「ANAカードマイルプラス」加盟店での利用や対象商品の購入では、通常のポイントに加えてANAマイレージクラブのマイルが「100円=1マイル」で自動的に積算されます。飲食店を対象とした「ANAグルメマイル」参加店では「100円=最大2マイル」です。
なお、2025年4月以降に発送するカードから「楽天Edy」の付帯は終了しています。すでに付帯しているカードは有効期限まで利用できますが、これから申し込む人はEdyを前提にした貯め方は選べません。楽天Edyでの支払いは「200円=1マイル」、Edyへのチャージはポイント加算対象外です。
ボーナスポイント・パートナーズを活用
American Express® には、「ボーナスポイント・パートナーズ」があります。事前登録は不要で、提携店でカードを利用するだけでポイントが通常より多く貯まる通年プログラムです。
特典は「100円=2ポイント」「100円=3ポイント」「100円=5ポイント」「100円=10ポイント」の4段階で、いずれも通常ポイントにボーナスポイントが上乗せされる形です。ボーナスポイントの数や加算上限、加算条件は店舗ごとに異なります。
対象の店舗は時期によって入れ替わるため、公式サイトの検索機能で最新の提携店を確認しましょう。なお、QUICPay、楽天Edy、Suica、PASMOなどを経由した支払いは特典の対象外です。
ポイントの使い道
メンバーシップ・リワードのポイントには、さまざまな使い道があります。メインとなるANAマイルへの交換を含めて、どのような使い道があるのか知っておきましょう。
ANAマイルに交換
同カードは、ANAマイルに交換できるのが大きな魅力です。移行の手続きは、American Express® のマイアカウントから行います。
ログイン後、交換先の中から「ANAマイレージクラブ」を選び、移行するポイント数を入力すれば申し込みは完了です。
初回はポイント移行コースへの登録と同時に申し込む場合で通常2週間、2回目以降は通常5営業日以内に完了します。なお、移行申し込み後の変更やキャンセルはできません。
また、ANA公式サイトでは「当面の間、メンバーシップ・リワードポイントからANA SKY コインへの交換を中止させていただきます。交換再開時期は未定となっております」と案内されています。ANA SKY コインを目的に検討している場合は、再開状況を確認してください。
交換にはポイント移行コースへの登録が必要
ANAマイルへ移行するには、ポイント移行コースへの登録が必要です。年間参加費は6,600円(税込)で、2年目以降は自動更新となります。
登録は、マイアカウントにログインし、「ポイントプログラムについて」タブから「ポイント移行コースへのご登録」を選んで申し込みフォームを入力します。ポイント移行を同時に申し込むことも可能です。
ポイント移行コースに登録すると、マイルへの移行ができるようになるほか、ポイントの有効期限が無期限になり、ポイントを利用する際の交換レートも上がります。マイルに交換する予定がない場合は、ほかのカードが候補になるでしょう。
アイテムや商品券などと交換
メンバーシップ・リワードのポイントは、ポイントのままでも商品と交換できます。マイルに交換する前に、欲しい物がないか確認しておきましょう。
交換できるアイテムは500以上で、商品券やEクーポン、オリジナルアイテムなども用意されています。交換にはマイアカウントへの登録が必要です。
アイテムの交換は、受け付け後に通常約2週間で発送されます。在庫状況などにより1ヶ月以上かかる場合もあるため、余裕をもって申し込みましょう。なお、一度申し込んだアイテムや商品券、Eクーポンはキャンセル・変更ができません。
ポイントで支払う
メンバーシップ・リワードのポイントは、買い物のときにその場で使う「ポイントでお買い物」と、カード決済後に利用代金へ充当する「ポイントで後払い」に使えます。
「ポイントで後払い」の交換レートは、ポイント移行コースの登録有無によって変わります。公式の一覧では、登録済みの場合はカード年会費/ポケットコンシェルジュが「1ポイント→1円」、航空会社/ホテル/旅行代理店の代金が「1ポイント→0.8円」、旅行関連以外の代金が「1ポイント→0.5円」です。未登録の場合は一律「1ポイント=0.3円」となっています。
最少使用可能ポイント数は1,000ポイントです。カード年会費の消費税、各種手数料、ボーナス払い、分割払いなど、充当の対象にならない利用代金もあります。
レートの差は小さくないため、ポイントを支払いに充てることが多い人も、ポイント移行コースへの登録を検討しておくとよいでしょう。
ANA アメリカン・エキスプレス・カードの申込方法
同カードを発行するには、どのような手続きが必要なのでしょうか?オンライン申し込みの流れやカードの受け取り方法を解説します。
申し込みから受け取りまでの流れ
オンライン申し込みの場合、まずは申し込みフォームで個人情報や追加発行したいカードなどを入力していきます。
申し込み後、審査中に「本人確認書類の提出」を求められることもあり、連絡が来た場合は案内に従って手続きを進めましょう。個人の電話や勤務先に確認の電話が入ることもあります。
なお、審査の基準は各カード会社が独自に定めており、公開されていません。申し込み条件は公式サイトで確認してください。
カードの受け取り方法
カードの郵送方法は、「オンライン申し込み時の本人確認の有無」により変化します。本人確認が終了していない場合の郵送方法は、「本人限定受取郵便」です。受け取りには、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の提示が求められます。
あらかじめ普通郵便で「到着のお知らせ」が届くため、案内に従い郵便局での受け取りか自宅への配達日時を連絡しましょう。郵便局窓口での受け取りにも、本人確認書類は必要です。
まとめ|ANA アメリカン・エキスプレス・カードはマイル移行の費用込みで判断する
ANA アメリカン・エキスプレス®・カードは、ANAマイルを効率よく貯めたい人に向いたカードです。100円=1ポイントで貯まり、ポイント移行コースに登録すれば1,000ポイント=1,000マイルで移行でき、年間の移行上限もありません。
一方で、年会費7,700円(税込)に加えてポイント移行コースの年間参加費6,600円(税込)がかかり、マイルに交換しない年も費用は発生します。ANAグループやANAカードマイルプラス加盟店での利用が多く、費用に見合うだけカードを使えるかどうかで判断しましょう。