American Express® のカードは年会費が高い、というイメージを持っていませんか?
一番手軽な「アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード」は、年会費ではなく月会費1,100円(税込)で持てるカードです。ポイントの貯まり方やマイルの移行レートは上位カードと同じで、マイル目的でも選択肢に入ります。
本記事では、公式サイトに記載されている会費・ポイントの貯まり方・マイル移行レートを整理し、ゴールド・プリファード・カードとの違いや移行の手続きまで解説します。
- グリーン・カードは月会費1,100円(税込)、家族カードは月会費550円(税込)
- ポイントの加算レートと移行レートは、グリーンも上位カードも同じ
- マイルの移行先は提携航空会社13社。JALマイレージバンクも提携先に含まれる
- 移行レートを上げるには「メンバーシップ・リワード・プラス」(年間参加費3,300円・税込)への登録が必要
- 100円=3ポイントにするには、プラス登録に加えて「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」への別登録が要る
旅を快適にしてくれるカード
カードの国際ブランドが独自で発行するカードを「プロパーカード」と呼びます。American Express® の個人向けプロパーカードのうち、もっとも手軽に持てるのが「アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード」です。
月会費1,100円(税込)で持てる
グリーン・カードは、月会費1,100円(税込)で持てるカードです。家族カードは月会費550円(税込)となっており、年単位でまとめて支払う年会費制ではありません。
旅行時は「カード会員専用サイト」から国内外のホテルや航空券が予約できます。公式サイトでは、対象レストランでのコース料理1名様分無料や、対象ホテルでの宿泊料金割引などの特典が案内されています(いずれも利用条件あり)。
「海外旅行傷害保険」の傷害死亡/傷害後遺障害保険金は最高5,000万円です。自動付帯ではなく、旅行代金をカードで支払った場合に適用される「利用付帯」である点に注意が必要です。なお、2026年6月30日までに旅行期間が開始される旅行をもって、海外旅行傷害保険の「携行品損害保険」の補償サービスは終了しています。
空港ラウンジも利用できますが、グリーン・カードはカード会員本人のみ無料で、同伴者は有料です。また、グリーン・カードの「手荷物無料宅配サービス」は2023年2月28日の利用をもって終了しています。旅のサポートを重視するなら、上位カードとの差を踏まえて選びましょう。
会員専用サイト オンライン・サービス|アメリカン・エキスプレス
グリーン・カードはマイルを貯めやすい?
プロパーカードを発行する際、グリーンと上位カードのどちらを選ぶべきか迷う人もいるようです。ポイントの付き方やマイルへの交換レートから見れば、「マイルの貯めやすさ」はどちらも同じ条件です。
ポイントプログラムの特徴
American Express® のポイントプログラムは、「メンバーシップ・リワード」です。ポイント加算レートは「100円=1ポイント」で、カードのランクによる差はありません。
ただし、一部の加盟店での加算は対象外、または200円=1ポイントになる場合があります。電力・ガス・水道の料金、国税・地方税、医療関連の利用などが200円=1ポイントの対象です。
ポイントの有効期限は最長3年間です。ポイントを獲得したプログラム年度から起算して3年目のプログラム年度の終了日を過ぎると、1年目に獲得したポイントが失効します。
ただし、「ポイントを一度でも交換する」「メンバーシップ・リワード・プラスに登録する」のいずれかで有効期限が無期限になるルールが存在します。なお、カードを解約した場合はポイントが全て失効します。獲得ポイントの詳細は会員専用の「マイアカウント」で確認しましょう。
ゴールド・プリファード・カードと比較
現在、新規で申し込める個人向けプロパーカードは、グリーン・カード、アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード、プラチナ・カード®の3種類です。かつての「ゴールド・カード」は新規申し込みの一覧には掲載されておらず、上位カードの入り口はゴールド・プリファード・カードに変わっています。
ゴールド・プリファード・カードの年会費は39,600円(税込)で、家族カードは2枚まで無料、3枚目以降は1枚につき19,800円(税込)です。月会費制のグリーン・カードとは料金の体系そのものが異なります。
ポイントの加算レートはグリーンと同じですが、海外旅行傷害保険の傷害死亡/傷害後遺障害保険金は最高1億円(基本カード会員)と手厚く、乗継遅延や受託手荷物の遅延・紛失に対する補償も付帯します。
さらに、ゴールド・プリファード・カードは「メンバーシップ・リワード・プラス」に無料かつ自動的に登録されます。グリーンでは有料(年間参加費3,300円・税込)のオプションが最初から付いている点は、比較の際に押さえておきたい違いです。
ANAをはじめ13社のマイルへ交換可能
貯めたポイントは、提携航空会社13社のマイルやポイントへ移行できます。公式サイトに掲載されている提携先は次のとおりです。
全日空 ANAマイレージクラブ/日本航空 JALマイレージバンク/スカンジナビア航空 ユーロボーナス/エミレーツ航空 エミレーツ・スカイワーズ/エールフランスKLM フライング・ブルー/カタール航空 プリビレッジクラブ/カンタス・フリークエントフライヤー/キャセイ/シンガポール航空 クリスフライヤー/タイ航空 ロイヤルオーキッドプラス/デルタ航空 スカイマイル/ブリティッシュ・エアウェイズ・クラブ/ヴァージンアトランティック航空 フライングクラブ
JALマイレージバンクも提携先に含まれているため、JALのマイルへは直接移行できます。移行レートは3,000ポイント→1,000マイル(メンバーシップ・リワード・プラス未登録の場合)で、ほかの提携航空会社の2,000ポイント→1,000マイルよりも必要ポイントが多く設定されています。
なお、エミレーツ航空へのポイント移行は、両社のシステム改修のため現在休止中です。
移行レートや提携先はグリーンも上位カードも同じです。コストを重視するなら、月会費制のグリーンを検討しましょう。
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード|アメリカン・エキスプレス
陸マイラー加入必須のプログラムとは
マイルの主な貯め方は、フライト利用とショッピングです。飛行機を利用せず、日常生活の中でマイルを貯める陸マイラーは、「カード利用によるポイント獲得率」をいかに上げるかが重要です。
メンバーシップ・リワード・プラス
American Express® には、有料のオプションプログラム「メンバーシップ・リワード・プラス」があります。年間参加費は3,300円(税込)で、2年目以降は自動更新です。個人向けプラチナ・カードなどの会員は無料で登録でき、ゴールド・プリファード・カードの会員は無料かつ自動的に登録されます。
登録すると、次の効果があります。
ポイントの有効期限が3年から無期限に
マイルやホテルポイントへの移行レートがアップ
ポイントを支払いに利用する際の交換レートがアップ
「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」(無料)への登録が可能に
公式サイトに掲載されている移行レートは、登録済み/未登録の順に次のとおりです。
ANAのマイル:1,000ポイント→1,000マイル/2,000ポイント→1,000マイル
JALのマイル:2,500ポイント→1,000マイル/3,000ポイント→1,000マイル
その他の提携航空会社のマイル:1,250ポイント→1,000マイル/2,000ポイント→1,000マイル
また、貯まったポイントをカード利用代金に充当する場合、未登録なら一律「1ポイント→0.3円」ですが、登録すると「カード年会費・月会費/ポケットコンシェルジュは1ポイント→1円」「航空会社/ホテル/旅行代理店の代金は1ポイント→0.8円」「旅行関連以外の代金は1ポイント→0.5円」になります。
100円=3ポイントには「別の登録」が必要
メンバーシップ・リワード・プラスに登録するだけでは、ポイントの加算レートは上がりません。加算レートを上げるには、プラス登録済みの人だけが申し込める無料のオプション「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」に別途登録する必要があります。
登録すると、対象加盟店・サービスでの利用が100円=3ポイント(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)になります。登録できるのは基本カード会員のみです。
公式サイトに掲載されている対象加盟店・サービスは次のとおりです。
Amazon
Yahoo! JAPAN
App StoreやAppleのサービス
Uber Eats
ヨドバシカメラ
JAL公式ウェブサイト(www.jal.co.jp)
一休.com
HIS公式ウェブサイト(www.his-j.com)
アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン
同じ加盟店でも対象外になる支払いがあるため、利用前に必ず条件を確認しましょう。
プログラム年度(上限ポイント数の算出期間)は9月1日~8月31日の1年間で、年度ごとのボーナスポイントの上限は10万ポイント(500万円の利用分)です。ゴールド・プリファード・カードの上限は10,000ポイント(50万円の利用分)となっています。
なお、QUICPay、楽天Edy、Suicaによる決済はボーナスポイントの加算対象外です。
マイル移行に必要な手続き
ポイントからマイルに移行する際は、「提携航空パートナーの登録」と「移行手続き」を行います。初回のポイント移行時は多くの登録作業が必要ですが、2回目からは航空会社の選択と移行ポイント数の入力だけで完了します。
提携航空パートナーの登録
ポイントをマイルに交換するにあたり、各航空会社の公式Webサイトで「マイレージプログラムへの入会」を済ませておきましょう。入会後は、マイル積算時に使用する「プログラム会員番号」が付与されます。
初回のポイント移行時は、American Express® の会員専用サイト「マイアカウント」にて登録を行います。
ログイン後、「ポイントプログラムについて」タブを選択し「ポイント移行提携先プログラムのご登録」を選びます。申し込みフォームに提携航空会社のプログラム会員番号と移行ポイント数を入力すれば、申し込みは完了です。メンバーシップ・リワード・プラスの同時登録もできます。
初回の移行には通常2週間かかります。2回目以降の所要期間は提携先によって異なり、移行申し込み後の変更・キャンセルはできません。
会員専用サイト オンライン・サービス|アメリカン・エキスプレス
ANAマイルにする場合
ANAマイルに限り、年間参加費5,500円(税込・2年目以降自動更新)の「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録が必要です。プラチナ・カードやビジネス・プラチナ・カードの会員は無料で登録できます。
つまり、グリーン・カードで「1,000ポイント→1,000マイル」のレートを使いたい場合は、次の3つの費用がかかります。
グリーン・カード:月会費1,100円(税込)
メンバーシップ・リワード・プラス:年間参加費3,300円(税込)
メンバーシップ・リワード ANAコース:年間参加費5,500円(税込)
マイアカウントにログイン後「ポイントプログラムについて」から「ポイント移行提携先プログラムのご登録」と進み、ANAコースの登録を行います。年間参加費は登録完了後に請求され、利用代金明細には「メンバーシップ・リワードANAコース」と表示されます。ポイント移行の有無にかかわらず返金は受けられません。
ANAマイレージクラブへのポイント移行は1日1回までです。年間(1月1日~12月31日)の移行上限は、メンバーシップ・リワード・プラス未登録の場合は80,000ポイント(=40,000マイル)、登録済みの場合は40,000ポイント(=40,000マイル)となっています。
「特典航空券の予約に移行が間に合わない…」ということがないように、計画的に手続きを進めましょう。
まとめ|グリーン・カードは月会費1,100円でマイルの条件は上位カードと同じ
American Express® の個人向けプロパーカードのうち、新規で申し込めるのはグリーン・カード、ゴールド・プリファード・カード、プラチナ・カード®の3種類です。グリーン・カードは年会費制ではなく月会費1,100円(税込)で持てます。
ポイントの加算レートも、マイルの移行レートも、カードのランクによる差はありません。コストを重視するならグリーン、旅行時の補償やサポートの手厚さを望むならゴールド・プリファードを選ぶとよいでしょう。
陸マイラーがレートを上げるには「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録が欠かせず、加算レートを100円=3ポイントにするにはさらに「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」への別登録が必要です。ANAマイルへの移行にはANAコースの費用もかかるため、移行する年だけ登録するという使い方も検討しましょう。
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