マイルを貯めるカードとして名前が挙がりやすいのが American Express® です。
ポイントは13社の提携航空会社のマイルに移行でき、有料オプションに登録すれば移行レートも上がります。ただし、ANAマイルだけは別途費用がかかるなど、条件を知らないと想定より貯まりません。
本記事では、公式サイトに掲載されている現行の移行レートと必要な手続きを整理し、マイルを貯めたい人に向いた3枚を紹介します。
- ポイントは100円=1ポイント。公共料金や税金などは200円=1ポイント
- 移行できるのは提携航空会社13社。ANAカード3種はANAマイルにのみ移行できる
- 移行レートを上げるには「メンバーシップ・リワード・プラス」(年間参加費3,300円・税込)への登録が必要
- ANAマイルへの移行には「メンバーシップ・リワード ANAコース」(年間参加費5,500円・税込)が別途かかる
- JALマイルは他社より必要ポイントが多く、ブリティッシュ・エアウェイズ経由という選択肢もある
- American Express® のポイントプログラム
- メンバーシップ・リワードは100円=1ポイント
- メンバーシップ・リワード・プラスも検討価値あり
- American Express® でポイントを貯めるメリット
- 提携航空会社が多い
- マイル以外も交換先が豊富
- ポイントをマイルに移行するなら
- 提携先のマイレージプログラムに参加する
- ANAマイルは別途移行コースへ登録が必要
- JALマイルは提携航空会社から特典航空券を購入する方法も
- おすすめのカード
- ANAマイルなら ANA アメリカン・エキスプレス・カード
- 豊富な特典が魅力 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
- ホテル特典が魅力 Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
- まとめ|American Express® でマイルを貯めるなら有料オプションを見極める
American Express® のポイントプログラム
American Express® には、カード決済でポイントが貯まる「ポイントプログラム」があります。ポイントの加算レートと、レートアップの仕組みを確認しましょう。
メンバーシップ・リワードは100円=1ポイント
American Express® のポイントプログラムは「メンバーシップ・リワード」と呼ばれます。公式サイトに記載されている加算レートは「100円=1ポイント」です。
ポイントは月間のカード利用合計金額ではなく「ご利用代金明細ごと」に加算されるため、100円未満の明細にはポイントが付きません。
また、電力会社・ガス会社・水道局への支払いや、国税・地方税・公金、病院やクリニックなど医療関連の利用は「200円=1ポイント」です。決済サービスへのチャージ、寄付団体への支払い、NHK受信料などは加算対象外となっています。
ポイントは、商品や他社ポイント、航空会社のマイルなどに交換できます。有効期限は最長3年間で、「一度でもポイントを交換する」か「メンバーシップ・リワード・プラスに登録する」と無期限になるというルールがあります。
メンバーシップ・リワード・プラスも検討価値あり
American Express® には「メンバーシップ・リワード・プラス」という年間参加費3,300円(税込)の有料オプションプログラムがあります。登録すると、ポイントの有効期限が無期限になるほか、「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」(無料)への登録が可能になります。
注意したいのは、プラスに登録しただけではポイントの加算レートは上がらない点です。加算レートを上げるには、プラス登録済みの人だけが申し込める「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」に別途登録する必要があります。登録すると、対象加盟店・サービスでの利用が100円=3ポイント(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)になります。
また、プラスに登録すると提携航空会社のマイルに交換する際の「移行レート」が上がるのも魅力です。未登録の場合、レートは「2,000ポイント→1,000マイル」ですが、登録すると「1,250ポイント→1,000マイル」で移行ができます(ANAを除く)。
なお、JALマイルは未登録時が「3,000ポイント→1,000マイル」、登録時は「2,500ポイント→1,000マイル」となります。
American Express® でポイントを貯めるメリット
カード会社によって付与されるポイントの価値や使い道は異なります。American Express® でポイントを貯めるメリットとは何でしょうか?
提携航空会社が多い
American Express® は提携航空会社が多く、貯まったポイントをさまざまな航空会社のマイルに交換できるのがメリットです。
公式サイトに掲載されている提携先は13社で、全日空 ANAマイレージクラブ、日本航空 JALマイレージバンク、スカンジナビア航空 ユーロボーナス、エミレーツ航空 エミレーツ・スカイワーズ、エールフランスKLM フライング・ブルー、カタール航空 プリビレッジクラブ、カンタス・フリークエントフライヤー、キャセイ、シンガポール航空 クリスフライヤー、タイ航空 ロイヤルオーキッドプラス、デルタ航空 スカイマイル、ブリティッシュ・エアウェイズ・クラブ、ヴァージンアトランティック航空 フライングクラブが対象です。
特定の航空会社のマイルに絞り切れない人にはぴったりでしょう。なお、エミレーツ航空へのポイント移行は、両社のシステム改修のため現在休止中です。
本腰を入れてマイルを貯めるなら、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録するのが有効です。ポイントの有効期限が無期限になるうえ、マイルの移行レートもアップします。
マイル以外も交換先が豊富
「American Express®=マイルを貯めやすい」というイメージを持つ人も多いですが、マイル以外の使い道も多彩です。
提携ホテルである「ヒルトン・オナーズ」「Marriott Bonvoy®」「ALL Accor」のポイントプログラムに移行すれば、貯まったポイントを使ってリーズナブルに宿泊ができます。
日常の中でポイントを消費したい人は「楽天ポイント」に移行するのもよいでしょう。移行レートは3,000ポイント→900楽天ポイント(メンバーシップ・リワード・プラス未登録の場合)です。
また、「メンバーシップ・リワード カタログサイト」で、好きな商品と交換するのもおすすめです。交換できるアイテムは500以上で、商品券やEクーポン、オリジナルアイテムなども用意されています。
メンバーシップ・リワード カタログサイト|アメリカン・エキスプレス
ポイントをマイルに移行するなら
メンバーシップ・リワードのポイントは、ANAをはじめとする提携航空会社のマイルに移行が可能です。マイル移行に必要な登録の手順や、提携航空会社以外のマイルを獲得する方法を紹介します。
提携先のマイレージプログラムに参加する
ポイントからマイルへ移行する前に、各提携先の「マイレージプログラム」への入会手続きを済ませておきましょう。プログラム会員番号を取得後、American Express® のマイアカウントにて「ポイント移行提携先プログラムのご登録」を行います。
「ポイントプログラムについて」タブを選択し、「ポイント移行提携先プログラムのご登録」を選びます。
申し込みフォームに提携航空会社のプログラム会員番号と移行ポイント数を入力すれば、申請は完了します。初回の移行には通常2週間かかり、2回目以降の所要期間は提携先によって異なります。
パートナー登録は、それぞれの提携先の初回のみで大丈夫です。2回目からはログイン後に登録済みの航空会社を選ぶだけで移行できます。
なお、メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の人は申請前に登録手続きをしておくと、よりお得なレートが適用されます。移行申し込み後の変更・キャンセルはできません。
ANAマイルは別途移行コースへ登録が必要
ANAマイルに移行する場合に限っては、年間参加費5,500円(税込・2年目以降自動更新)を別途支払い「メンバーシップ・リワード ANAコース」に登録する必要があります。プラチナ・カードやビジネス・プラチナ・カードの会員は、無料で登録できます。
メンバーシップ・リワード・プラスの未登録者は「2,000ポイント→1,000マイル」ですが、登録者は「1,000ポイント→1,000マイル」で移行できます。移行は1日1回までで、年間(1月1日~12月31日)の移行上限は40,000マイルです(プラス未登録なら80,000ポイント、登録済みなら40,000ポイントが上限)。
一方、American Express® とANAのマイレージカードが一体化した「ANA アメリカン・エキスプレス®・カード」の場合は、年間参加費6,600円(税込)の「ポイント移行コース」に登録します。
移行レートはANAカード3種共通で「1,000ポイント→1,000マイル」、1日1回限り・1,000ポイント単位です。年間の移行上限はありません。ポイント移行コースに未登録の場合、マイルへの移行はできません。なお、ANAカード3種から移行できるのはANAマイルのみです。
JALマイルは提携航空会社から特典航空券を購入する方法も
メンバーシップ・リワードのポイントをJALマイルに移行する場合、メンバーシップ・リワード・プラス未登録時は「3,000ポイント→1,000マイル」、登録時は「2,500ポイント→1,000マイル」と、他社便に比べて必要なポイントが多く設定されています。
JALの特典航空券を手にいれたい場合は「ブリティッシュ・エアウェイズ」のマイレージプログラムを経由するのがおすすめです。なお、同プログラムは2025年4月から「Executive Club」から「The British Airways Club(ブリティッシュ・エアウェイズ・クラブ)」に名称が変わっています。
JALとブリティッシュ・エアウェイズは「ワンワールド」という「アライアンス(航空連合)」に所属しています。同じアライアンスの航空会社間では、マイルの相互利用が可能です。
ブリティッシュ・エアウェイズのマイル(Avios)でJALの特典航空券が予約できます。移行レートは未登録で2,000ポイント→1,000 Aviosポイント、メンバーシップ・リワード・プラスに登録している場合は「1,250ポイント→1,000 Aviosポイント」です。
事前にブリティッシュ・エアウェイズのマイレージプログラムへの入会手続きを済ませておきましょう。特典航空券の予約可否や必要マイル数は航空会社の規定によるため、各社の公式サイトで確認してください。
The British Airways Club | British Airways
おすすめのカード
マイルへの移行がしやすく、特典が充実しているカードをピックアップして紹介します。カード名や年会費は改定されていることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。
ANAマイルなら ANA アメリカン・エキスプレス・カード
ANAのマイルとメンバーシップ・リワードのポイントが、両方貯められるカードです。年会費は7,700円(税込)、家族カードは2,750円(税込)で、ANAマイルを貯めるには有料の「ポイント移行コース」(年間参加費6,600円・税込)への登録が必要です。
ポイント移行コースに登録すると、ポイントの有効期限が無期限になるうえ、ポイントを利用する際の交換レートも上がります。公式の一覧では、未登録の「1ポイント=0.3円」から、登録済みは「カード年会費/ポケットコンシェルジュが1ポイント→1円」「航空会社/ホテル/旅行代理店の代金が1ポイント→0.8円」「旅行関連以外の代金が1ポイント→0.5円」にアップすると案内されています。
搭乗ごとに「区間ごとの割増10%」のボーナスマイルが積算されるほか、入会時・継続時にもボーナスマイルが1,000マイルずつ進呈されます。ANAを年に1回以上利用する人には、最適な1枚でしょう。
「ANAカードマイルプラス」加盟店では、通常のポイントとあわせて100円=1マイルが自動加算されます。
豊富な特典が魅力 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
かつての「ゴールド・カード」に代わり、現在の上位カードの入り口となっているのが「アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード」です。年会費は39,600円(税込)とやや高めですが、海外旅行傷害保険の傷害死亡/傷害後遺障害保険金が最高1億円(基本カード会員)と手厚く、乗継遅延・出航遅延の費用や、受託手荷物の遅延・紛失に対する補償も付帯します。
家族カードは2枚まで無料、3枚目以降は1枚につき19,800円(税込)で作れるのも魅力です。
マイルを貯める観点で大きいのは、「メンバーシップ・リワード・プラス」に無料かつ自動的に登録される点です。ほかのカードでは年間参加費3,300円(税込)がかかるオプションが最初から付いているため、移行レートは登録済みの条件(ANA以外は1,250ポイント→1,000マイル)が適用されます。
また、「対象加盟店ボーナスポイントプログラム」にも自動的に登録され、対象加盟店では100円=3ポイントになります。ただし、同カードのボーナスポイントの上限はプログラム年度あたり10,000ポイント(50万円の利用分)です。
ホテル特典が魅力 Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
かつて「スターウッド プリファードゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」と呼ばれていたカードは、現在「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」という名称になっています。世界有数のホテルグループ「Marriott Bonvoy」と American Express® が提携したカードです。
年会費は82,500円(税込)、家族カードは1枚無料で2枚目以降は41,250円(税込)です。公式サイトでは、入会で「ゴールドエリート」会員資格が提供され、カードの利用と継続で無料宿泊特典が進呈されると案内されています。
貯まるのはメンバーシップ・リワードではなくMarriott Bonvoyポイントで、通常は100円=3 Marriott Bonvoyポイント、Marriott Bonvoy参加ホテルでの対象利用は「100円=6 Marriott Bonvoyポイント」が付与されます。
このほか、新規入会と利用でボーナス10,000 Marriott Bonvoyポイント、エリート会員資格取得に向けた宿泊実績(15泊分)が毎年進呈されます(各ボーナスには条件があります)。宿泊を重視する人向けのカードで、航空マイルを直接貯めたい場合は上の2枚が候補になるでしょう。
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード|アメリカン・エキスプレス
まとめ|American Express® でマイルを貯めるなら有料オプションを見極める
メンバーシップ・リワードのポイントは、13社の提携航空会社のマイルに移行できます。メンバーシップ・リワード・プラスに登録しなくても移行は可能ですが、移行レートが上がることを考えれば登録した方がお得です。
ANAマイルだけは、アメリカン・エキスプレスのカードなら「メンバーシップ・リワード ANAコース」(年間参加費5,500円・税込)、ANA アメリカン・エキスプレス®・カードなら「ポイント移行コース」(年間参加費6,600円・税込)という別の費用がかかります。
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