クレジットカードでKyashにチャージし、Kyash決済でもポイントをもらう「2重取り」。この使い方は2026年4月1日のポイント制度リニューアルで成り立たなくなりました。クレジットカードから入金した残高は「Kyashバリュー」に区分され、Kyashバリューでの決済はポイント付与の対象外になったためです。
この記事では、Kyashのポイントが現在どう付くのか、クレジットカードをKyashに登録する意味はどこに残っているのかを、Kyashと各カード会社の公式情報にもとづいて整理します。
- クレジットカードからKyashに入金した残高は「Kyashバリュー」で、決済してもKyashポイントは付かない
- 楽天カード・PayPayカードは公式にKyashへのチャージをポイント進呈(付与)の対象外としている
- Kyashポイントが付くのは銀行口座などから入金した「Kyashマネー」での決済のみ(一律0.5%)
- 現在発行できるKyash VisaカードはKyash CardとKyash Card Virtualの2種類
- ポイントを重視するなら、カードはKyashに登録せず直接決済に使うほうが貯まる
- クレカチャージによるKyashのポイント2重取りは終了した
- クレジットカードからの入金分は「Kyashバリュー」になる
- 楽天カード・PayPayカードはKyashへのチャージが対象外
- 残高は「Kyashバリュー」から先に使われる
- Kyashポイントの現在の付き方
- Kyashマネー決済のみ一律0.5%・付与上限なし
- ポイントが付かないジャンルがある
- 貯めたポイントは1ポイント=1円で残高に入金できる
- 現在発行できるKyash Visaカードは2種類
- Kyash Card Virtual|発行手数料無料・本人確認は任意
- Kyash Card|発行手数料900円・本人確認が必要
- 利用上限は本人確認の有無で変わる
- それでもクレジットカードをKyashに登録する意味はあるか
- 登録できるカードと入金のしかた
- ポイントを取るなら銀行口座からの入金
- Kyashを使う前に確認しておきたいこと
- Kyashが使えない支払いがある
- Apple Pay・Google ウォレットに登録して実店舗で使う
- Kyashと合わせて持ちたい年会費無料のクレジットカード
- 楽天カード|楽天市場での買い物に強い
- PayPayカード|PayPayとまとめて使いたい人向け
- 高還元率カードをKyashに登録するとどうなるか
- リクルートカード|基本還元率1.2%
- Orico Card THE POINT|入会後6ヶ月は2.0%
- まとめ|Kyashのポイントは「銀行口座から入金して決済」だけ
クレカチャージによるKyashのポイント2重取りは終了した
Kyashは、Visa加盟店での支払いに使えるプリペイド式のVisaカードです。かつては「クレジットカードでチャージしてカード側のポイント」+「Kyash決済でKyashポイント」という2重取りが成立していましたが、現在はKyash側・カード側の両方で対象外になっています。まずこの前提から確認します。
クレジットカードからの入金分は「Kyashバリュー」になる
Kyashの残高は、入金方法によって「Kyashマネー」と「Kyashバリュー」に分かれます。公式ヘルプでは、クレジットカード/デビットカードやKyashポイント、ギフトコード、本人確認完了前の保有残高について「決済と送金に利用できますが、出金には利用できません」と説明されており、これらはKyashバリューに区分されます。
また、本人確認が完了していないアカウント(バリューアカウント)は、入金方法によらず全てKyashバリューになります。
Kyashは2026年2月25日のお知らせで、「2026年4月1日0時から」「Kyashバリュー決済のポイント付与終了」と告知しました。あわせて「ポイント付与を希望される場合は、引き続き付与の対象となるKyashマネー決済(銀行口座等から入金して決済)をご利用ください」と案内しています。
つまり、クレジットカードでチャージした残高で支払っても、Kyashポイントは付きません。
【重要】ポイント付与のリニューアル(変更予定)のお知らせ - Kyash
楽天カード・PayPayカードはKyashへのチャージが対象外
カード側も同じ方向に動いています。楽天カードは「ポイント進呈対象外」の「決済サービスへのチャージ分」にKyashを名指しで挙げています。同じ区分にはWAON・nanaco・ファミペイ・モバイルSuica・auPAYなども並んでおり、注記として「ApplePay、GooglePay経由のチャージも含まれます」とあります。
PayPayカードも、特典付与の対象外として「他社決済サービス、交通系ICなどへのチャージ」を挙げています。対象外となる決済サービスの一覧にはKyashが含まれます。
Kyash側でポイントが付かないうえ、カード側でもチャージ分がポイント対象外である以上、この2枚については「チャージしてKyashで払う」形でポイントを増やすことはできません。
残高は「Kyashバリュー」から先に使われる
もうひとつ注意したいのが、残高の消費順です。公式ヘルプの「決済時の残高の優先消費順位について」では、本人確認アカウントの場合「1. Kyashバリュー(期限付き) 2. Kyashバリュー 3. Kyashマネー」の順で消費されると示されており、「優先消費順位を変更することはできません」と明記されています。
そのため、クレジットカードからの入金と銀行口座からの入金を併用していると、ポイント対象外のKyashバリューから先に減っていきます。ポイントを取りにいくなら、クレジットカードからの入金は混ぜないほうが確実です。
Kyashポイントの現在の付き方
2026年4月1日のリニューアル後、Kyashポイントのルールはかなりシンプルになりました。付与率・上限・対象外ジャンルの3点を押さえておきましょう。
Kyashマネー決済のみ一律0.5%・付与上限なし
Kyashは2026年4月1日0時からの変更点として、「Kyashマネー決済の付与率を0.5%に統一」「すべてのKyashマネー決済において、一律0.5%のポイント付与へと変更いたします」と告知しています。1ポイント未満は切り捨てです。
同時に「Kyashマネー決済のポイント付与が『無制限』に」となり、「これまで月間1,200ポイント(決済額12万円分)までだった付与上限がなくなります」とされました。公式ヘルプでも「Kyashマネーでお買い物した場合、200円につき最大1ポイントを還元します。※Kyashバリューでお買い物した場合はポイントの付与対象外となります」と案内されています。
カードの種類による還元率の差はなくなり、Kyash CardもKyash Card Virtualも0.5%(マネーアカウントのみ)で統一されています。
ポイントが付かないジャンルがある
Kyashマネーでの決済でも、ジャンルによっては付与されません。公式が挙げる主な対象外ジャンルは次の8区分です。
スーパー・コンビニ
交通・移動(チャージ・定期券含む)
飲食・カフェ
ドラッグストア
旅行・宿泊予約
公共料金・インフラ・公共サービス
税金・寄付
その他(100円ショップ、チャージ、自動販売機・ゲームセンター、病院、郵便局)
公式は「記載の店舗名は各ジャンルの一例であり、記載のない店舗であっても同ジャンルに該当する場合は付与対象外となります」と注記しています。
反対に、還元対象ジャンルとして挙げられているのは「オンラインショッピング・EC」「デジタルコンテンツ・サブスクリプション」「百貨店・小売」「その他(テーマパーク、デリバリー、携帯通信料金、ガソリンスタンド等)」です。日常の少額決済よりも、ネット通販やサブスクの支払いに向いているという性格になりました。
貯めたポイントは1ポイント=1円で残高に入金できる
公式ヘルプによると、Kyashポイントは「1ポイント = 1円として残高に入金し、Kyash Visaカードによる決済にご利用できます」。ポイントの有効期限は「最終購入日から180日」です。
付与のタイミングは決済時点ではなく売上確定時で、「通常、決済日より3〜7日後に売上が確定されます」とされています。決済直後にポイントが見えなくても、しばらく待つ必要があります。
なお、ポイントから入金した残高もKyashバリューにあたるため、その残高で支払ってもポイントは付きません。
現在発行できるKyash Visaカードは2種類
かつては3種類ありましたが、Kyash Card Liteは2025年9月30日18時で利用終了となりました(新規受付は2025年4月10日18時、再発行・有効期限更新の受付は2025年7月31日18時で終了)。国際ブランドがICカードの発行を義務付けたことに伴い、磁気カードが一部店舗で使えなくなったことが理由と説明されています。
現在発行できるのは「Kyash Card」と「Kyash Card Virtual」の2種類で、どちらもポイント還元率は0.5%(マネーアカウントのみ)です。
Kyash Card Virtual|発行手数料無料・本人確認は任意
Kyash Card Virtualは、発行手数料無料・年会費無料のバーチャルカードです。本人確認は任意で、アプリから即日発行できます。オンラインのVisa加盟店で使えるほか、Apple PayやGoogle ウォレットに登録すれば実店舗のタッチ決済でも利用できます。
有効期限は5年までですが、1つのカード番号に対して有効期限内の累計利用上限額は100万円です(本人確認を行った場合、累計利用上限額はなくなります)。再発行は無料です。
Kyash Card|発行手数料900円・本人確認が必要
Kyash Cardは発行手数料900円・年会費無料のプラスチックカードで、発行には本人確認が必要です。ICチップを搭載しており、国内外のVisa加盟店の実店舗で差し込み決済ができます。3Dセキュア2.0に対応し、支払い回数は1回払いのみです。
有効期限は5年までで、更新時には再発行手数料900円がかかります。有効期限内の累計利用上限額はありません。
利用上限は本人確認の有無で変わる
2025年11月1日から、本人確認アカウントであればカード種別を問わず決済上限額が最大の30万円に統一されました。以前あった3Dセキュア登録の有無による区分はありません。
(本人確認アカウント:Kyash Card/Kyash Card Virtual)
決済上限額 1回30万円・1ヶ月100万円
送金上限額 1回30万円・24時間30万円・1ヶ月100万円
入金上限額 1回50万円・24時間50万円
(本人確認未完了アカウント:Kyash Card Virtual)
決済上限額 1回3万円・1ヶ月12万円
送金上限額 1回5万円・24時間5万円・1ヶ月5万円
入金上限額 1回5万円・24時間5万円
「1ヶ月あたり」は毎月1日から末日までを指します。なお公式は、この決済上限額について「後払い式の利用可能枠を表すものではございません」と注記しています。
Kyash Visaカードのご利用上限について – Kyash HELP
それでもクレジットカードをKyashに登録する意味はあるか
ポイントが付かないなら登録する意味はないのか、というと、そうとも言い切れません。入金方法ごとの違いを踏まえて考えます。
登録できるカードと入金のしかた
Kyashの入金方法は複数あります。公式サイトでは次の方法が案内されています。
銀行口座(口座振替)
入金専用口座への振り込み(国内の全ての銀行から1円から)
ネットバンキング(ペイジー)
セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・コンビニ
クレジットカード/デビットカード
提携サービスの売上金やポイント
クレジットカード/デビットカードからの入金について、公式は「お手持ちのAmerican Express®カード、JCBカード、Diners Clubカード、Visaカード、Mastercard®を登録」できるとしており、「クレジットカード・デビットカードからの入金をご利用の際は、事前にKyashアプリ上で本人確認手続きが必要です」と注記しています。
入金のタイミングは「金額を決めて、いつでも入金」「残高に応じて自動入金」「毎月の決まった日に自動入金」の3通りから選べます。使いすぎが心配な人は、金額を決めて都度入金する方法が向いています。
ポイントを取るなら銀行口座からの入金
Kyashポイントを貯めることが目的なら、銀行口座などから入金してKyashマネーで決済するのが唯一の方法です。公式も「銀行口座から入金して決済するとポイント還元の対象になります」と明記しています。
クレジットカードからの入金は、ポイントではなく「支払いを後ろにずらせる」「残高不足のときにすぐ足せる」といった使い勝手のために使う、と割り切るのが実態に合っています。
ポイントの取りこぼしを避けたいなら、そもそもKyashを挟まずクレジットカードで直接支払うほうが貯まります。Kyashを使うのは、送金機能を使いたいとき、利用通知や家計簿機能で支出を把握したいとき、プリペイド式で使いすぎを抑えたいときなど、ポイント以外の理由があるときと考えましょう。
Kyashを使う前に確認しておきたいこと
Kyashはプリペイドカードのため、クレジットカードと同じようには使えない場面があります。使い始める前に押さえておきたい点をまとめます。
Kyashが使えない支払いがある
Kyashが使えるのは、オンライン・実店舗ともにVisa加盟店です。ただし、加盟店であっても利用できない支払いがあります。
オンラインでは毎月の継続的な支払いや自動更新手続きに伴う支払い、一部の航空会社、一部の宿泊施設などが該当します。実店舗ではガソリンスタンド、レンタカー、高速道路料金のように、後から金額が確定する・与信が必要な業種で使えないことがあります。
また、公式は「一部の加盟店ではご利用できない場合があります」としています。残高が不足していると決済できない点も、クレジットカードとの大きな違いです。
Apple Pay・Google ウォレットに登録して実店舗で使う
Kyash Card Virtualはオンライン専用ですが、Apple PayやGoogle ウォレットに登録すると実店舗でも使えます。
Kyash公式は、Apple Payについて「Visaのタッチ決済のマークがある国内および海外のVisa加盟店で、iPhoneやApple Watchで決済が可能」と説明しています。店頭では「Visaのタッチ決済で」と伝えてかざすだけで支払えます。
設定はKyashアプリの「Apple Payを設定」から行い、「Appleウォレットに追加」をタップしてSMSで届く認証番号を入力すれば完了です。Apple Pay経由の利用でもポイント還元の対象になりますが、対象となるのはKyashマネーでの決済のみという点は同じです。
Kyashと合わせて持ちたい年会費無料のクレジットカード
Kyashへのチャージではポイントが付かなくなった以上、クレジットカードは直接決済で使ってこそ還元率が生きます。ここでは、年会費無料で普段使いしやすいカードを紹介します。
楽天カード|楽天市場での買い物に強い
楽天カードは、楽天カード株式会社が発行する年会費永年無料のクレジットカードです。公式のポイント進呈率の説明では「1回のカードショッピング(お買い物ごと)のご利用金額に対して100円につき1ポイントを進呈いたします」とされています。
楽天市場ではSPU(スーパーポイントアッププログラム)の特典1として「楽天カードご利用で更にポイント+2倍」が設定されています(内訳は通常ポイント+1倍、本特典ポイント+1倍)。本特典ポイントの月間獲得上限は、楽天プレミアムカード(楽天ブラックカード、楽天ビジネスカードを含む)が5,000ポイント、その他の対象カードが1,000ポイントです。
一方で、前述のとおりKyashへのチャージはポイント進呈対象外です。楽天カードは楽天市場や日常の買い物で直接使い、Kyashは送金や支出管理の用途で使う、という住み分けが現実的でしょう。
PayPayカード|PayPayとまとめて使いたい人向け
PayPayカードは年会費無料のクレジットカードです。公式によると基本付与率は1.0%で、「支払い金額200円毎に付与」されます。
さらに「PayPayステップ」の条件(200円以上30回&10万円以上利用)を達成すると0.5%が上乗せされ、合計最大1.5%になります。ただし公式は「ポイントをもらうには、PayPayアプリへのPayPayカードの登録と、PayPayの本人確認が必要です」としているため、アプリ側の設定が前提です。
こちらもKyashへのチャージは特典付与の対象外です。PayPayを日常的に使っている人が、PayPayへのチャージ元と普段のカード決済をまとめる目的で持つカード、という位置づけになります。
クレジットカードなら、PayPayカード - PayPayカード
高還元率カードをKyashに登録するとどうなるか
基本還元率が1%を超えるカードなら結果が変わるのか、という点も確認しておきます。結論から言うと、Kyash決済でポイントが付かないことは変わりません。カード側でチャージ分が加算対象になるかどうかも、公式の記載を確認する必要があります。
リクルートカード|基本還元率1.2%
リクルートカードは年会費無料で、公式サイトに基本還元率1.2%と記載されています(例として「10,000円のお買い物で120円分のポイントが貯まります」)。じゃらんnetでの宿泊予約ではポイント還元3.2%になるなど、リクルート系サービスでの上乗せもあります。
電子マネーチャージについては、公式のお知らせで「2018年4月16日(月)より、以下の対象となる電子マネーチャージご利用分については、ご利用金額の合算で月間30,000円までがポイント加算の対象となります」とされ、対象として挙げられているのはMastercard®/Visaブランドがnanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA、JCBブランドがnanaco・モバイルSuicaです。集計期間は毎月16日〜翌月15日とされています。
この一覧にKyashは挙げられていません。リクルートカードも、Kyashに登録するより直接決済で使うほうが確実です。
【リクルートカード(Recruit Card)】新規入会+ご利用でポイントプレゼント
Orico Card THE POINT|入会後6ヶ月は2.0%
Orico Card THE POINTは年会費無料で、公式サイトでは「常に1.0%以上」の還元率、100円につき1オリコポイントと案内されています。入会後6ヶ月間は還元率が2.0%になります。
会員限定の「オリコモール」を経由して買い物をすると、カード決済分に加えてモール分の加算と特別加算が上乗せされます。
ただし、この入会後の還元率アップはKyashへの入金に適用されるとは公式に案内されていません。Kyashと組み合わせる前提ではなく、オリコカード単体で直接決済に使うのが本来の使い方です。
ポイント高還元率のクレジットカード Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)|クレジットカ
まとめ|Kyashのポイントは「銀行口座から入金して決済」だけ
2026年4月1日のリニューアルにより、KyashのポイントはKyashマネー決済に一律0.5%、付与上限なしという形になりました。その代わりKyashバリュー決済のポイント付与は終了し、クレジットカードからチャージした残高で支払ってもポイントは付きません。
楽天カード・PayPayカードはいずれも公式にKyashへのチャージをポイント対象外としており、リクルートカードの電子マネーチャージ加算の対象一覧にもKyashは挙げられていません。「クレカチャージ+Kyash決済の2重取り」は現行制度では成立しないと考えてください。
Kyashポイントを貯めるなら銀行口座などから入金してKyashマネーで決済し、それ以外の支払いはクレジットカードで直接行う。これが現在の制度に沿った使い分けです。






