「2回払いにしたつもりが1回払いで請求された」「レジで2回払いを頼めなかった」と困ったことはありませんか。2回払いは手数料がかからないカード会社が多い一方で、指定できる場面や店舗が限られています。この記事では、2回払いの仕組みと使い方、楽天カードをはじめとするカード会社ごとのルールと注意点を公式情報にもとづいて解説します。
- 楽天カード・JCBカード・イオンカードは2回払いの手数料がかからない
- 楽天カードは買い物のあとから2回払いへ変更できず、取扱加盟店も限られる
- 楽天市場・楽天トラベルは2回払いの取り扱いがなく、分割払いは3回からになる
- 割賦枠を超えた分割・リボ・ボーナス払いは翌月1回払いになる
- ポケットカードのように分割2回払いにも手数料がかかるカードもある
クレジットカードでの2回払いとは
クレジットカードにはさまざまな分割払いの仕組みがあります。「2回払い」は、支払いを2ヶ月に分けて支払う方法です。1回払いに比べると利用者が少ない支払い方法ですが、どんなメリットがあるのでしょうか?
基本は手数料無料で2回に分けて支払える
2回払いは、対応の加盟店で利用できます。主な特徴は「手数料がかからないカード会社が多い」ことです。2回に分けて支払うので、手元にお金が少ないときなどに重宝します。手数料なしで支払いを先延ばしにしたいときは2回払いを活用しましょう。
3回以上の分割払いや、定額払いの「リボ払い」では基本的に手数料がかかります。楽天カードの公式サイトも「2回払いは分割払い手数料がかかりません」と明記しています。楽天カードの2回払いは、締切日(毎月末日)までの利用分を翌月27日と翌々月27日の2回に分けて支払う仕組みです。
JCBカードも「ショッピング2回払い(手数料不要)」として、締切日の翌月10日と翌々月10日の2回に分けた支払いを案内しています。イオンカードは「ご利用金額1万円以上のショッピング代金を2回(2ヶ月)に分けてお支払いいただく方法です。手数料は不要です」としており、金額の条件がある点が特徴です。
なお、似た名前の「ボーナス2回払い」は別のサービスです。夏と冬のボーナス時に2回に分けて支払う方法で、イオンカードでは5万円以上・手数料3%、ポケットカードでも手数料がかかると案内されています。
割賦利用可能枠の範囲で買い物できる
2回払いは「割賦枠(かっぷわく)」の対象です。割賦枠とは、リボ払い・分割払い・ボーナス払いで使える金額の上限で、割賦販売法にもとづいて設定されています。
楽天カードの公式サイトは「ご利用可能枠と割賦枠が一致していない場合もありますのでご注意ください」と案内しています。1回払いならまだ枠が残っていても、割賦枠が足りなければ2回払いは使えません。
さらに注意したいのが、割賦枠を超えた分割払い・リボ払い・ボーナス払いは翌月1回払いになるという点です。「2回払いを選んだのに1回払いで請求された」というときは、この仕組みが原因の可能性があります。
割賦枠の残りは、会員サイトや利用明細で確認しましょう。楽天カードの場合は楽天e-NAVIの「ご利用可能額の照会」から確認できます。
2回払いで買い物をする方法
2回払いで買い物をする方法は、カード会社によって異なります。基本的には、レジで決済をするときに伝えましょう。伝え忘れると変更できないカード会社も多いため、支払い方法を確認するのが大切です。
対応店舗のレジで「2回払い」と伝える
2回払いを利用するときは、決済のときに「2回払いで支払う」ことを伝えましょう。対応店舗では、スタッフが2回払いの処理を進めてくれます。
楽天カードの公式サイトは「お買い物の際に『2回払い』とご指定ください。お買い物後に『2回払い』には変更できません」「取扱い加盟店が限られますのでご注意ください」と案内しています。あとから2回払いへ変更を受け付けていないカード会社は多く、決済時に申し出るのが大切です。
ネットショップにも非対応のところがあります。楽天カードの場合、楽天市場と楽天トラベルでは2回払いの取り扱いがありません。これらのサイトで支払い回数を分けたいときは、3回〜24回の分割払いを選ぶことになり、手数料がかかります。
また、店頭で指定できる回数はブランドによっても異なります。楽天カードの場合、店頭での分割払いは2・3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回から選べますが、American Express®ブランドのカードは店頭での利用が3回〜24回払いとなり、2回払いは指定できません。
そのほか、最低利用金額が設定されているケースもあります。前述のとおり、イオンカードは1万円以上の利用が2回払いの条件です。
ビューカードはあとから2回払いにできる
JR東日本が発行する「ビューカード」は、決済後に2回払いに変更が可能です。ビューカードでは2回〜24回までの分割払いが利用でき、あとからの変更にも対応しています。
公式サイトによると、あとから変更できるのは1回払い・2回払い・分割払い・リボ払い・ボーナス一括払いで、このうち「1回払い」「2回払い」「ボーナス一括払い」は手数料がかかりません。3回以上の分割払いは実質年率が3回〜10回で12.0%、11回〜24回で15.0%となります。
手続きは会員専用インターネットサービス「VIEW's NET」で受け付けています。「ご利用明細照会」から支払い方法を変更する明細を選んで手続きします。お支払方法変更の受付締切日は毎月変わるため、変更したいときは公式サイトで締切日を確認しましょう。
なお、キャッシングの利用分は変更できません。利用した店舗が2回払いに対応している必要もあるため、事前に確認しましょう。
2回払いを利用するときの注意点
2回払いは、持っているカードによって使い勝手が変わります。手数料が無料で使えるのか、利用明細にはどのように表示されるのか、カード会社ごとのルールを調べておきましょう。
2回払いにも手数料がかかるカードがある
2回払いに対応しているカードの中には、手数料が有料のものがあります。例えば「ポケットカード」は、公式サイトに「分割2回払いも手数料がかかります」と明記されています。分割払いの手数料率は実質年率17.95%で、一部のカードは手数料率が異なります。
同社は「ご利用先で『(分割)2回払いの手数料は無料です』等の案内があった場合でも手数料はかかりますのでご注意ください」とも注意を促しています。多くのカード会社が2回払いを手数料無料としているため、店舗スタッフが誤って無料と案内してしまう可能性もあるということです。カード会社の公式サイトで、手数料の有無を確認しておきましょう。
手数料がかかる場合、ほかの支払い方法も選択肢として出てきます。もし支払日を延ばしたいだけなら、ボーナス払いなども検討できるでしょう。
2回目の支払いを忘れないよう意識する
2回払いを使い慣れていないと、1回目の支払いで終了したと勘違いしてしまう可能性もあります。支払日や回数などは忘れないように管理をしましょう。
支払日はカード会社によって異なります。楽天カードは締切日(毎月末日)の翌月27日と翌々月27日、JCBカードは締切日の翌月10日と翌々月10日です。
クレジットカードの利用明細は、会員サイトやアプリで確認できます。2回払いの支払いが残っていることを把握し、使いすぎを防ぎましょう。
カード会社によっては初回支払いの確定まで、2回払いを選択していても全額が請求予定金額に表示されるケースもあります。予定金額だけでなく、確定金額と実際に使った金額を照らし合わせておきましょう。
まとめ|2回払いは手数料無料だが使える場面が限られる
来月すぐにお金が用意できないときでも、2回払いなら支払いに余裕ができます。3回以上の分割払いには手数料がかかりますが、楽天カード・JCBカード・イオンカードのように2回払いを手数料無料としているカード会社は多くあります。
ただし、取扱加盟店が限られること、あとから2回払いに変更できないカードが多いこと、楽天市場や楽天トラベルのように2回払いを扱っていないサイトがあることには注意が必要です。割賦枠が足りなければ翌月1回払いに切り替わる点も押さえておきましょう。
高額な商品を購入するときや、お金が入ってくるのが少し先になるときは、支払い方法のルールを確認したうえで2回払いを上手に活用しましょう。